夏休みの宿題で必ず出るけれど、やっぱり慣れないのが読書感想文。
なかなか終わらず苦い思い出がある親御さんもいるのではないでしょうか。
特に小学低学年のお子様がいる方は、子どもに一人でさせると苦手意識を植え付けてしまいそう、とちょっぴり心配になりませんか?
あんな苦しい思い、わが子にはさせたくない!と思うお母様に、読書感想文をサポートするにあたってのコツや書き方を紹介していきます。
読書感想文の小学生低学年向けの書き方!枚数は
通っている学校の規定によりますが、だいたいの学校は原稿用紙3枚です。
一番メジャーな読書感想文コンクールも、小学校1,2年生は800字以内、3年生は1200字以内の規定があります。
それぞれ原稿用紙2枚と3枚ですね。
筆者が小学生の頃は、1,2年生でも3枚書いてましたが、今は変わっているかもしれません。
通っている学校の規定に従いましょう。
読書感想文の構成ですが、
- つかみ(選んだ理由)
- 簡単なあらすじ
- 感想
- まとめ
この4つに分かれます。
書く割合は
- 10%
- 10%
- 60%
- 20%
を目安にしてください。
原稿用紙を見ていると、一見埋めるには大変そうに感じますが、ちゃんと構成通りに順序立てて書いていくと、感想以外は埋まるものです。
感想は少し割合が多いので、膨らませる必要がありますが…。
そして、いきなり原稿用紙に書いたりせず、読んでみて感じたことや共感したこと、登場人物に対して思うことなどを書き出すのがおすすめです。
簡単に質問をしてあげて、お子様の思いを引き出してあげましょう。
その際は、こう感じたよね?こう思うよね?などと質問したりはせず、お子さまのそのままの感想、思いを聞いてあげましょう。
知り合いのお母様がしていたのは、質問用紙を作ること。
- どうしてこの本を読もうと思った?
- 登場人物のこの行動はどう思った?
- 主人公と自分に共通することは?
- 自分と登場人物を比べてみて?
- 今後どうしていこうと思った?
こういった質問がありました。
この質問用紙をお子様が書いている間は口を挟まず、ある程度自分で考えさせて、分からないようなら一緒に考える、というスタンスを取って、上手にお子様の意見を聞き出しましょう。
読書感想文の小学生低学年向けの書き方 題名はどうする?
正直、感想文の内容にいっぱいいっぱいで、題名まで深刻に考えられないですよね。
お子様自身も、感想文を書ききったらそれだけで十分満足するはず。
筆者がおすすめするのは、書き終えた後、おかしいところがないか確認するために一度だけお子様自身に読ませて、一番伝えたいことを題名にすること。
いたってシンプルですが、一番伝えたいことこそが、一番大事で一番人の心に届く言葉です。
参考までに、教科書に載っている「おおきなかぶ」で私なりに題名をつけるとすると、
「みんなで協力すれば、難しいことも叶えられる!」
同じ本を読んでも、一番感動する部分、一番伝えたい部分は人それぞれ変わってきます。
そこが読書感想文の難しさでもあり、面白さでもあります。
お子様が一番感動する部分は、もしかしたら他の誰かにとってはそうじゃないことかもしれません。
そしてあなたのお子様の作文を読むことで、そんな考えもあるのかと、発見につながるかもしれません。
お子様の直感を信じて、大人たちを引き付ける真っすぐな感想を、題名にしましょう。
読書感想文の小学生低学年向けの書き方 書き出しはどうする?
書き出しですが、原稿用紙3枚は意外と少なく、シンプルにしないと感想の割合が減ってしまうので、読んだ理由、すなわちつかみの部分を頭からサラッと入れていくのがおすすめです。
つかみをいきなり入れることで、初っ端から深く考えることもないし、何より書きやすいので一石二鳥ですね。
実例をあげると、
こんな感じです。
読書感想文の小学生低学年向けの書き方 本文・書き終わりはどうする?
読書感想文の書き方ですが、あまり堅苦しくならないように、です・ます調を使うのがおすすめです。
教科書で習った漢字や言葉をどんどん使っていくのも好印象を与えます!
本文ですが、率直に思ったことを盛り込むのがおすすめです。
たとえそれが読み進めていくうちに変わったとしても、なぜ変わったのか、理由もつけて書けるとその子の成長を感じられる文章になります。
そして書き終わりは、読み終わった後の心境の変化を踏まえた今後の目標で締められると、気持ちの良い終わり方になります。
余裕があればその目標を達成するためにできることも書きましょう。
書き終わりの例を挙げると
こんな感じです。
小学1年生におすすめの感想文向け書籍3選!
1.はじめてのおつかい
みいちゃんはママに頼まれて牛乳を買いに出かけます。
自転車にベルを鳴らされてどきんとしたり、坂道で転んでしまったり、ひとりで歩く道は緊張の連続です。坂をあがると、お店につきました。お店にはだれもいません。
みいちゃんは深呼吸をして、「ぎゅうにゅうください」と言いました。
でも、小さな声しかでません。
お店の人は、小さいみいちゃんには気がつかないみたい……。
小さな女の子の心の動きを鮮やかに描いた絵本です。(amazonより引用)
ロングセラーでとても有名な絵本なので、読み聞かせをした経験のある方もいらっしゃると思います。
小さいときはただ、聞いて、頑張ったねーで終わっていたけれど、大きくなって自分の思いも上手に伝えられるようになったこの機会に、じっくり考えてそれを言葉にしてみるのもおすすめです。
2.からすのぱんやさん
カラスの町「いずみがもり」にある、1軒の売れないパン屋さん。
お父さんお母さん、4羽の子ガラス、家族みんなで、楽しい形のパンをどっさり焼いた。
パンを買いにやってきたカラスの子ども、おじいさん、おばあさん、そしてなぜか消防自動車、救急車、テレビのカメラマンまでやってきて森は大騒ぎに…。(amazonより引用)
こちらも長い間愛され続けているロングセラーです!
見開きいっぱいにパンが書いてあるページは見ていてとっても楽しいし、物語の内容は育ててくれる両親へ感謝が生まれる内容なので、きっと感動する読書感想文になること間違いなしです!
3.とにかくさけんでにげるんだ
「お母さんが呼んでるよ」などと誘われた時、身体をさわられた時…どうしたらいい?
公園で知らない人に「一緒に行こう」と声をかけられた、いやな触られ方をした、など、具体例をあげてやさしく教える絵本。
誘拐や性被害にあわない為に、もしもあったときどうしたらいいか親子で話し合ってください。(amazonより引用)
生きていくうえでとても大事な知恵がつまった本です。
ただ、ダメだよというだけでは伝わらない子もいるし、悪い大人が増えてきたのも事実です。
一緒に読んでお子様の思いや、こういう時にはどうする?と話し合い、さらにそれを文章にすることでお子様の危険察知能力を高めることもできます。
小学2年生におすすめの感想文向け書籍3選!
1.心ってどこにあるのでしょう
心ってどこにある? 好きな人の前で赤くなるからほっぺ? ドキドキするから胸?
いやなことがあると痛くなるから、おなかかな。
犬の心はしっぽにあるかもしれない。
いろんな涙があるから目にあるのかも…。
温かい絵と文で贈る“心えほん”。(amazonより引用)
こちら2019年の小学低学年の部の課題図書ですが、とても考えさせられる絵本です。
読み終えた後、親御さんとお子様の考えは違っているかもしれないし、一緒かもしれない。
答えは出ないかもしれない。
でもいろんなことを感じるこの時期にこの作品に触れて考えてみることって大事だと思います。
今のお子様の思いを作文にして、大きくなってから再度考えてみるのも良いですね。
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