もう小学校高学年だしそろそろ慣れてはきたけど、やっぱり嫌~な感じがする読書感想文。
何でもいいからさっさと終わらせたい!と考えている人、多いですよね。
今日はそんな高学年のあなたに、パパっと終わらせちゃうけどちゃっかり高評価ももらえちゃう読書感想文術をお伝えします!
読書感想文の小学生高学年向けの書き方 枚数は?
まずは原稿用紙の枚数ですが、学校の規定に従いましょう。
大体の小学校は原稿用紙3枚かと思います。
そして、文体ですが、である調でも、です・ます調でも良いと思います。
どちらでも良いと言えば迷うと思いますが、今こそ、どちらを使っても不自然じゃない唯一の時期です。
中学生からは、である調を使わないと幼稚な印象になるので、早めに中学の時のことを考えて練習をしておきたい!ということでしたら、である調で、慣れている文体を使ってパパっと終わらせたい!ということでしたら、です・ます調で書きましょう。
読書感想文の構成は、
- つかみ(その本を選んだ理由)
- あらすじ
- 感想
- まとめ
になります。
3枚中1枚目の半分とちょっとくらいで1と2を、1枚と半分以上で3を、そして最後に1枚の半分とちょっとくらいで4を書くイメージです。
読書感想文の小学生高学年向けの書き方 題名はどうする?
題名を考えるのも何か面倒だし、無難に「○○(本のタイトル)を読んで」でいいや!って人、多いと思います。
私もそうでした(笑)
もう高学年だし、今年はちょっと題名にもこだわってみましょう。
高評価にもつながりますよ。
とはいえ、難しく考えることはありません。
とても簡単な方法があります。
自分が一番伝えたい思いを、そのまま題名にする、というやり方です。
読み手を引き付ける言葉を題名に持ってくるのが望ましいですが、あなたが一番伝えたい思いこそ、人を引き付ける言葉です。
読み手に問いかける、疑問文形式も、とても引き付けられるので良いですね。
おすすめの書籍として紹介している「浮いちゃってるよ、バーナビー!」という本で、題名の例を挙げるとすると、
一番伝えたい思いの例:ふつうを追い求めすぎると、ふつうじゃなくなる
疑問文形式の例:あなたが思う、「ふつう」って何ですか?
こんな感じです。
読んだことがなくても、なんだか気になる…と引き付けられませんか?
題名だけで読みたくなる!気になる!と先生や審査員の心を掴んだら、勝ちです!
読書感想文の小学生高学年向けの書き方 書き出しはどうする?
書き出しですがなぜその本を選んだのか、サラッと入りましょう。
この方法が一番簡単だしおすすめです。
それに、原稿用紙3枚って、すごく多いように見えて、あっという間なんです。
読書感想文のボリューム的に、その本を選んだ理由とあらすじまで書いて、1枚目の半分とちょっとで抑えたいので、書き出しは、シンプルに入りましょう。
おすすめ書籍として紹介している「ぼくが本を読まない理由」という本で例を挙げると、
こんな感じです。
これだけでも4行は埋まります。
これに簡単にあらすじを入れて10~12,13行に抑えるのが望ましいので、3枚って意外と少ないですよね。
読書感想文の小学生高学年向けの書き方 本文・書き終わりはどうする?
いちばん難しいのが、本文ですよね。
感想を書けと言われても、そもそもどう書けばいいのか分からない…という方に、考えてみると良いポイントをいくつか紹介します。
- 自分と主人公の共通するところ
- 自分と主人公の違うところ
- 共感する・好きな登場人物とその理由
- 分かり合えない・嫌いな登場人物とその理由
- 自分ならこうすると思う場面とその理由
- 自分なら出来ないと思う場面とその理由
これらを考えてみましょう。
これら全てを感想文に入れるとおそらく3枚では埋まらないので、自分が強く思うところを2,3個ピックアップして感想文に盛り込みましょう。
そして書き終わりですが、その本を読んで自分の中で変わったこと、これからどうしていきたいか、など、これからにつながることを書きましょう。
読み手が読みたいのは、その本と出会ったことによって、あなたがどういう風に感じたか、どういう風に変わったか、です。
おすすめ書籍として紹介している「縞模様のパジャマの少年」という本で書き終わりの例を挙げると
こんな感じです。
一番強く感じたことを前面にアピールしましょう。
小学4年生におすすめの感想文向け書籍3選
1.なんだろうなんだろう
「いってきまーす」いつものように学校に向かうぼく。
途中で会った友だちのお母さんから「学校どう?たのしい」?って聞かれた。「そう言われてみると、学校ってなんだろうね。あれ、たのしいってどんな気もちなんだろう…」
友だちって?しあわせって?立場って? ふとした瞬間にうかぶ、12の「なんだろう」を徹底追究。
抽象的で漠然としたテーマを、しなやかに、具体的に、ユーモアたっぷりに描きます。(amazonより引用)
こちらこの12月に出た新刊絵本ですが、とても考えさせられます。
生きていくときに誰もが一度は考えるであろう、答えが難しいテーマを取り上げています。
人それぞれ、そしてその時の成長具合によっても考えは違ってくるものなので、感想文が書きやすいです。
2.ぼくが本を読まない理由
読書はきらいだけど、マンガは大好き。
それなのに、夏休みにだされた“読書リスト”の中から、3さつも本を読まなきゃいけないなんて、マジ、サイアク。
さらに、夏期講習には行かされるし、親友は旅行にでかけちゃったし…。たいくつな夏休みになると思っていたのに、まさか、自分の過去をさぐることになるなんて…。
(amazonより引用)
本を読むのが嫌いな子、実は多いのではないでしょうか?
そんな子はタイトルにひかれると思いますし、日記のように話が進んでいくのでとても読みやすいです。
そしてページの余白でたくさんの英単語が紹介されているので、英語の勉強にもなりますよ♪
3.かあちゃん取扱説明書
「かあちゃんは、ほめるときげんがよくなるんだ。とにかくほめること。パソコンもビデオも、あつかい方をまちがえると、動かないだろ」
―そうか、あつかい方だ!かあちゃんのあつかい方をマスターしたら、おこづかいだって、おやつだって、ゲームだって、ぼくの思い通りになるかもしれない。
(amazonより引用)
その名の通り、お母さんの取扱説明書を作る物語です。
とてもユーモアがあって面白いです。
共感する部分は多いと思いますし、逆に自分とは違う部分もあると思うので読書感想文も書きやすいです。
小学5年生におすすめの感想文向け書籍3選
1.縞模様のパジャマの少年
大都会ベルリンから引っ越してきた見知らぬ土地で、軍人の息子ブルーノは、遊び相手もなく退屈な毎日を送っていた。
ある日、ブルーノは探検にでかけ、巨大なフェンス越しに、縞模様のパジャマを着た少年と出会う。
ふたりの間には奇妙な友情が芽生えるが、やがて別れの日がやってきて…。(amazonより引用)
こちらは私が大人になってから読んだ作品なのですが、衝撃的すぎて、児童書ということに驚きました。
いつだって大きな決断は(仕方のないことですが)大人の都合に振り回されてしまう、子どもにこそ共感できる作品です。
コメント