末吉公園は、国の史跡の末吉宮跡として知られる公園であり、日本一早咲きの桜の標本木のある場所としても有名な場所です。
そんな歴史ある末吉公園でも夏になると蛍が舞い、チカチカ光るイルミネーションのように公園を輝かせます。
鑑賞時期は3月〜11月頃ですが、蛍が活発となる5月下旬〜6月中旬が一番の見頃です。
那覇市中心部でこれだけの蛍が見られる場所はここしかないので、是非那覇観光のついでに足を運んでみてはいかがでしょうか。
[来場客の声]
末吉公園にてホタル確認。 pic.twitter.com/xRh6rkQOLP
— くらげん/てつ@メイプルMあんず (@umitsukimitsuki) June 29, 2019
住所
沖縄県那覇市首里末吉町1丁目3-1
蛍が沖縄で見れる場所5選!その5:バンナ公園
沖縄県で蛍が見れる場所5つ目は、沖縄県石垣市にある「バンナ公園」。
バンナ公園は標高230mのバンナ岳にある海の見える山に建てられた森林公園で、沖縄県内でもトップクラスの規模を持つ公園となっています。
展望台からは石垣街や石垣の大自然が見渡せ、最近では絶景が見える観光地としても名を広げています。
そんな島の人々から旅行客にまで愛されるバンナ公園でも、3月頃から6月にかけて蛍が見られるようになり、5月に見頃を迎えるそうです。
バンナ公園では”ヤエヤマヒメボタル”という日本一小さなホタルも見られるようなので、是非気になる方は足を運んでみてください。
公園内は広くて少しわかりにくいのですが、「ホタル街道」と書かれた案内板が目印です。
[来場客の声]
石垣島 19.4.7 ヤエヤマヒメボタル バンナ公園ホタル街道にて
前日、見に行ったもののカメラの電池が切れて撮影不能になりました。リベンジです。
このホタル、明滅が早いです。3秒露出で飛跡がぶつ切れです。
20枚の合成ですが眼視でこんなイメージでした。 pic.twitter.com/z57lpUVcos— やおき (@yaoki39) April 18, 2019
住所
沖縄県石垣市961-15
蛍鑑賞におすすめの時期は?時間帯は?
沖縄でのホタル鑑賞時期は3月〜11月頃までと幅広いですが、見頃は蛍の活動が活発になる5月〜6月頃がおすすめです。
3月~4月頃に蛍が飛び始め、5月~6月で活発になり、7月以降は減少していくという傾向があるようですね。
蛍が見れる時間帯は日没から夜中2時頃までとされていますが、特に活動が活発になる時間帯は19時〜21時です。
月明かりがなく、湿度が高い、風がないなど、蛍が活発するのには色々な条件がありますが、その条件が揃う確率が高いのが、5月から6月の19時~21時の間なのではないでしょうか。
これを考えると、7月以降も条件が揃っている時には、蛍が多く見られるのかもしれませんね。
蛍の生態は?ゲンジボタルとヘイケボタルの違いは?
蛍は昆虫の仲間の1つで甲虫類に属しています。
世界中では約2000種の蛍が存在するとされていますが、そのうち約400種を日本で見ることができ、代表的なものはゲンジボタルとヘイケボタルです。
ゲンジボタル
本州、四国、九州に分布しており、体長は10〜20mmと比較的大きい。
前胸部の中央に黒い十字形の模様がある。発光は強く、一回の発光時間が長いのが特徴。
飛び方は曲線的。
比較的綺麗な水の中に住んでいる。
ヘイケボタル
日本全土に分布しており、体長は7~10mmと比較的小さめ。
前胸部に太くて黒いすじがある。
発光は弱く、一回の発光時間が短いのが特徴。飛び方は直線的。
少し濁った水の中に住んでいる。
体を光らせる理由は、異性の蛍に「私はここにいるよ」とアピールして交尾をするためだと言われていますが、わかりやすく言えば、”命を次の世代に繋げるため”なんだと思います。
ここで遺伝子が途切れないためにも、しっかり次に繋いでいくのは生き物や動物にとっては非常に大切なことですよね。
また蛍は、一生のうちのほとんどを水の中と土の中で暮らしており、成虫になって飛び回ることができるのは、なんとたったの1週間前後なんだそう。
蛍の一生
- 5月〜6月:メスがコケ中に産卵。
- 産卵から1ヶ月後:卵が孵化して幼虫となる。
- 翌年4〜5月頃:幼虫は水の中から陸にあがり、土の中に潜る。
- 上陸から1ヶ月後:幼虫がさなぎに変化。
- さなぎになって10日後:さなぎから出てきて成虫になる。
- 成虫になって一週間後:死。
個人的には、すごく短くて悲しいような気もしますが、きっとこの短い人生の中でも多くの思い出を残しているのでしょうね。
蛍の一生を詳しく説明している動画を見つけましたので、是非参考までに。
[ほたるの一生 firefly]
蛍鑑賞の注意点は??
イルミネーションのように光り輝く蛍を鑑賞するのはとても楽しいことですが、もちろん注意点もあります。
ここでは、蛍鑑賞に置ける注意点をお伝えします。
- 蛍は光にストレスを感じる生き物なので、できるだけ強い光は向けないように。フラッシュを焚いての写真撮影も厳禁。
- 蛍が成虫になってからの命はなんと1週間。短い命を十分に楽しませてあげるためにも絶対に持ち帰らないように。
- 沖縄の森にはハブが出てくることもよくあるので、草木にはあまり近づき過ぎないようにしましょう。万が一、ハブに噛まれた場合はすぐに救急車を。走ると毒の回りが早くなるので、ゆっくり移動します。
- 周辺に住宅がある場合は大声を出し過ぎないように。声を出すと螢が逃げるという声もネット上にあふれていたので、蛍と周辺地域を気遣って。
以上4つをしっかり守り、蛍鑑賞を楽しみましょう。
まとめ
今回は蛍が沖縄で見れる場所5つをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
沖縄で蛍が見れる場所
- ビオスの丘(5月〜6月の休日にはホタル鑑賞のナイトツアーが行われる)
- 久米島ホタル館(久米島だけに生息するクメジマボタルが見れる)
- すえよし花園(沖縄北部の彩り豊かな花々と蛍がいっぺんに見れる場所)
- 末吉宮跡(那覇中心部に位置するので、観光のついでにおすすめ)
- バンナ公園(日本一小さな蛍”ヤエヤマヒメボタル”が見れる)
ポイント
- 蛍鑑賞におすすめの時期は5月から6月の19時~21時の間。
- 蛍は異性にアピールし、命を次に繋げていくために体を光らせている。
- ゲンジボタルは比較的大きく、ヘイケボタルは比較的小さめ。
- フラッシュを焚いての撮影と、ホタルの持ち帰り、大声は厳禁。
- ハブが出てくることもあるので、草木にはあまり近づき過ぎないように。
沖縄では県外にいない希少価値の高いホタルも多く見られるので、是非珍しい蛍を見つけて、みんなに自慢してみてください。
きっと興味を持ってくれますよ。
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