子供たちにとっては待望の夏休みですが、親御さんにとっては悩ましい期間でもあります。
「今年こそは、余裕をもって宿題をさせたい」と意気込むあなたに、おすすめの自由研究テーマとまとめ方をお伝えしましょう。
小学生は自由研究が必須ではないため、工作を提出する方もいますよね。
小学生のうちからまとめ方を知っておくと、中学校で自由研究に取り組むときに悩まなくていいんです。
せっかくの長期休暇、自由研究に挑戦してみましょう。
なかには研究と聞いて、「新しい発見なんてできない…」と途方に暮れるそこのあなた。
実は「一見失敗したこと」でも、「なぜこういう結果になったのか」を分析して書けば、立派な研究データになるんですよ。
大切なのは期間内に終わる題材を選び、順序に沿ってまとめること。
失敗自体も楽しむつもりでやってみましょう。
身近な野菜でOK!細胞の構造を手軽に観察
目的
生物はすべて細胞という小さな組織が集まって成り立つことを学びます。
植物や野菜の観察から始まり、ヒトを含めた生き物への理解につなげます。
方法
試料とする野菜の皮をそぐか、野菜の表面をそのまま観察します。
プレパラートを作るには技術と慣れが必要ですので、できるだけ簡単で、安全な方法での観察をおすすめします。
狙い
野菜や果実などの植物すべてが、液胞や核といった、共通の構造をもつ細胞から成り立つことを学びます。
なぜ野菜の観察がおすすめなのか
植物は持ち帰ったあと、しおれないよう気をつけなくてはなりません。
野菜なら、調理のときに借りられますし、鮮度もある程度保たれていますので観察に最適です。
また、プレパラート作成のためにカッターを使わなくても、「猫の手」を徹底すれば包丁でのケガを防げます。
おすすめの学年
「興味を持ったらすぐに使わせたい」と思う親御さんも多いでしょう。
小学校高学年になると授業で顕微鏡の使い方を学びますので、復習がてら自由研究に取り入れるとよいですね。
ただし、顕微鏡は使い方を誤るとカバーガラスの破損だけでなく、目のケガにつながる可能性があります。
心配な方は横で付きそってあげてください。
目にしみる玉ねぎは避けよう!簡単に試料を作って調べる
おすすめの野菜を4つ紹介
レタス、パプリカ、ピーマン、ナスの4つをおすすめします。
夏場に手に入りやすい食材であり、玉ねぎのように目にしみることもありません。
落ち着いて包丁を使えば、安全に作業できます。
どの素材も調理の要領で切ればよいので試料にしやすく、細胞内の構造も観察しやすいところがポイントですよ。
表皮の細胞とそれ以外の細胞の形を比べて理由を考えるのも面白いです。
野菜の切り方
包丁かピーラーを用意します。
レタスはとても薄いので、手でちぎりましょう。
パプリカとピーマンは縦に切って半分に割ったら、くし切りにします。
その内の1本を観察に使います。
ナスはピーラーを使い、皮を薄く剥がせば楽に試料が作れます。
指先を切らないよう注意してくださいね。
本格的にやるなら顕微鏡は借りる!購入するのもリーズナブル
顕微鏡は学校で借りられる?
って思いませんか。
授業で触れた顕微鏡を、自由研究にも取り入れたいですよね。
学校外への持ち出しは認められませんが、夏休み前に「自由研究で顕微鏡を使いたい」と聞いてみましょう。
遅くとも6月下旬から7月の頭くらいに相談してみてください。
夏休みは先生も研修や採点や業務で出勤しているので開いていますが、学校によって理科室を使う許可が得られないこともあるでしょう。
でもあきらめなくて大丈夫。
学校以外から借りることもできます。
民間や公的機関で貸してくれるところは?
滋賀県草津市にある笠縫では職員の方のご厚意で、顕微鏡の貸し出しをしています。
しかし、顕微鏡の貸し出しをウェブサイトで発表している自治体はそう多くありません。
※顕微鏡貸し出しについて
民間では「顕微鏡屋」というサイトがありますが、本体のレンタルは送料込みで¥12,000ほどです。
値段は張りますが、自由研究用にも使わせてもらえますよ。
「レンタル武蔵」ではハンディ顕微鏡の貸し出しをしていますので、使うのであれば夏休み前に早めに手続きしましょう。
自由研究のときだけ借りられるレンタル品は確かに便利ですよね。
でも、元の値段が高価な顕微鏡。
万が一破損した時のことを考えると心配になりませんか。
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