夏休みの宿題で苦戦するものの1つが工作です。
特に絵は、輪郭線がうまく引けないと嫌になってしまいますよね。
そんなあなたには是非、切り絵の楽しさに気づいていただきたいです。
図面を印刷して黒い部分を残して切り抜く、紙を二つに折って切り抜くなど、いろいろ方法があります。
集中力と手先の器用さが問われるので、なかなか面白いですよ。
しかも図案はインターネット上にありますので、ダウンロードして切ってもよいでしょう。
切り絵と言うと『モチモチの木』の挿絵を思い浮かべるかもしれません。
難しそうですが、意外と気楽に取り組める工作なんですよ。
紙を二つ折りにして切り抜くのがポピュラーですが、線対称の図形への理解が深まりますので、知育の面でもおすすめします。
夏休みの工作切り絵小学生向けおすすめテーマ5選その1:半分に折って簡単な形を切る
さて冒頭でりんごや、ちょうちょ、木の形を半分に折った紙から切り出す方法をおすすめしました。
これだけでは味気ないので、外の線を残して内側を切り抜いてみましょう。
一番簡単な切り絵の完成です。
1枚だけでは寂しいので、ハートやリンゴ、葉っぱなどいくつか作り、いろんな形を重ねてみましょう。
画面が賑やかになりますので、いろいろ組み合わせを楽しんでみてください。
夏休みの工作切り絵小学生向けおすすめテーマ5選その2:植物モチーフ
インターネットには、「切り絵図案無料」といったキーワードで、ダウンロードデータが出てきます。
何も一から描いて切る必要はないので、素材があれば是非使いましょう。
デザイン化された花、葉っぱも切りやすいですね。
これで物足りない場合は、チューリップ、コスモス、楓といったモチーフに挑戦しましょう。
ゆっくり取り組めば確実に作品が仕上がります。
参考サイト:切り絵の作り方
夏休みの工作切り絵小学生向けおすすめテーマ5選その3:身近な生き物
猫や身近な生き物の切り抜きをするのもいいですね。
わざわざ描かなくても、上で紹介したダウンロードページに猫やウサギ、犬の図案が乗っています。
シンプルな形であっても見栄えがしますから、時間と相談しつつ取り組みやすそうな作品を選びましょう。
切り絵を白画用紙に貼り、スポンジなどで絵の具をつけトントンと叩くと幻想的な作品に仕上がります。
表現技法はいくつ組み合わせてもよいので、頭を柔らかくして素敵な作品を作りましょう。
夏休みの工作切り絵小学生向けおすすめテーマ5選その4:季節の風物詩
季節の風物詩を切り抜くのも、なかなか楽しいですよ。
夏休みだからと言え、夏にこだわる必要はありません。
お月見、ハロウィンにちなんだ切り絵を作ってもいいですね。
黒い紙にこだわらず、色紙で作ってもいいでしょう。
ダウンロードできる素材も、最近は豊富に用意されています。
単色で仕上げてもいいですし、黒い紙を切り抜いてスプレーのりでしっかり貼り、スポンジで色を付けて個性を出しても面白いですね。
夏休みの工作切り絵小学生向けおすすめテーマ5選その5:家紋
どんどん高学年向けになってきました。
例えばあなたの家の家紋はご存知ですか。
植物や、代々携わってきた職業にちなむもの、道具を模したデザインが多いですね。
Eテレの朝の番組「デザインあ」でも、家紋の洗練されたデザインを取り上げていますよ。
一見単純そうな形ですが、実際書いて切り抜いてみると意外と複雑であることに気づくでしょう。
インターネットに家紋のデザインがたくさんありますので、印刷してデザインの秘密に迫ってみてください。
切り絵にはどんな紙やノリがおすすめ?
道具は100円ショップで揃います。
- アートナイフ
- カッターマット
- 厚紙
- コピー用紙
です。
アートナイフはペン軸の先に刃をつけたようなデザインで、細かい作業にはピッタリ。
紙は切り絵専用の薄いものをつかいましょう。
切り絵に最適の紙
カッターは直線を切るのには最適ですが、切り絵をする時はぜひアートナイフを用意してください。
のりはヤマト糊よりも、紙がよれにくいスプレーのりなど紙専用の糊を使いましょう。
アラビックのりもノリの調節が難しいので、是非専用の物を揃えてください。
紙を切る方法と切り方
アートナイフとカッターの違いは持ち方と刃の形にあります。
カッターは握りしめるようにもちますが、アートナイフは鉛筆のように持ち、刃先を立てて使います。
カッターは奥から手前に真っすぐ引くものですので、使い方が変わる点は注意してください。
曲線部分を切る時は、起点に刃を立てて切り込みます。
紙を回しながら少しずつ切りましょう。
横着して紙を動かさずに切ると、切りすぎて失敗する可能性があります。
細かい作業の連続になりますが、一息入れながら進めましょう。
アートナイフ
スプレーのり
切り絵とは思えない!参考になるすごい作品とは?
ここで切り絵を本業としている方たちを5名紹介します。
幼い頃に素晴らしい作品に触れておくと、素質のある子供ほどすさまじくレベルアップしていきますので、見ておいてけして損はありません。
幼い子供の頭の柔軟さ、知識や技能を吸収する速度は凄まじいものです。
1.長屋明さん
通称切師と呼ばれており、極細の線で今にもちぎれてしまいそうなほど繊細な作品を作られます。
以前朝の情報番組にも出演されていました。
2.今森光彦さん(昆虫写真)
昆虫の写真で知られる方です。
これまで紹介してきたモノクロの切り絵ではありませんが、まるでアニメのセル画のような作品には驚かされます。
色ごとに紙を切り抜いて貼り付けていくその手法はまさに芸術作品。
3.蒼山日菜さん
レース切り絵の第一任者で、漫画用のつけペンで書いたのかと思わせるようなやわらかで繊細なタッチの切り絵作品を作っています。
昔の少女漫画そのもののシルエット、想像を絶するほど細かい模様の切り絵は見るものを驚かせます。
4.日向野光司さん(切り絵作家)
主に風景画がメインの切り絵アーティストです。
深い木々の中に建てられた建築の、細い屋根の模様や木々の葉の照り返しなど写実的な作風が特徴です。
漫画の精密な背景画かと見まごうばかりの作品ですよ。
5.大橋忍さん(切り絵作家)
『366日の花切り絵』など花切り絵作品を作っている作家です。
手染めして作った和紙を組み合わせた、淡い色合いのステンドグラスのような作風が特徴です。
最後に
- 1半分に折って切ってみる。縁取りの線を残して、内側を切れば簡単な切り絵の完成。そこからいろいろアレンジできる。
- 切り絵に慣れたら、植物を簡素化したモチーフ切り抜きに挑戦しよう。難しいが慣れるとはまる。
- 身近な生き物をモチーフにして切り抜く。ネット上にダウンロードデータがあるので、そこから素材を借りてもよい。
- カラフルな紙を使って、季節の風物詩を切り抜く。夏にこだわらず、秋のイベントを先取りしてモチーフを作ってもよい。
- 家紋のデザイン性を知るために、切り絵にしてみる。単純そうに見えて、書くのも切るのも難しい。
- 道具は100円ショップでそろう。切り絵専用の道具があった方が作業しやすいので、そろえること。アートナイフはカッターと扱いが異なるので、練習が必要になる。
- プロの作家の作品も見ておくと刺激になる。長屋明さん、今森光彦さん、蒼山日菜さん、日向野光司さん、大橋忍さんを今回はご紹介。それぞれホームページや書籍が紹介されているので、気に入った作家を見つけよう。
いかがでしたか。
切り絵も簡単なものから神業レベルのものまでさまざまです。
夏休みの宿題をきっかけに、いろいろなものに触れてみてください。
幅広く寄り道しておくと、自分の引き出しが増えて人生が豊かになりますよ。
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