切り絵にはどんな紙やノリがおすすめ?
道具は100円ショップで揃います。
- アートナイフ
- カッターマット
- 厚紙
- コピー用紙
です。
アートナイフはペン軸の先に刃をつけたようなデザインで、細かい作業にはピッタリ。
紙は切り絵専用の薄いものをつかいましょう。
切り絵に最適の紙
カッターは直線を切るのには最適ですが、切り絵をする時はぜひアートナイフを用意してください。
のりはヤマト糊よりも、紙がよれにくいスプレーのりなど紙専用の糊を使いましょう。
アラビックのりもノリの調節が難しいので、是非専用の物を揃えてください。
紙を切る方法と切り方
アートナイフとカッターの違いは持ち方と刃の形にあります。
カッターは握りしめるようにもちますが、アートナイフは鉛筆のように持ち、刃先を立てて使います。
カッターは奥から手前に真っすぐ引くものですので、使い方が変わる点は注意してください。
曲線部分を切る時は、起点に刃を立てて切り込みます。
紙を回しながら少しずつ切りましょう。
横着して紙を動かさずに切ると、切りすぎて失敗する可能性があります。
細かい作業の連続になりますが、一息入れながら進めましょう。
アートナイフ
スプレーのり
切り絵とは思えない!参考になるすごい作品とは?
ここで切り絵を本業としている方たちを5名紹介します。
幼い頃に素晴らしい作品に触れておくと、素質のある子供ほどすさまじくレベルアップしていきますので、見ておいてけして損はありません。
幼い子供の頭の柔軟さ、知識や技能を吸収する速度は凄まじいものです。
1.長屋明さん
通称切師と呼ばれており、極細の線で今にもちぎれてしまいそうなほど繊細な作品を作られます。
以前朝の情報番組にも出演されていました。
2.今森光彦さん(昆虫写真)
昆虫の写真で知られる方です。
これまで紹介してきたモノクロの切り絵ではありませんが、まるでアニメのセル画のような作品には驚かされます。
色ごとに紙を切り抜いて貼り付けていくその手法はまさに芸術作品。
3.蒼山日菜さん
レース切り絵の第一任者で、漫画用のつけペンで書いたのかと思わせるようなやわらかで繊細なタッチの切り絵作品を作っています。
昔の少女漫画そのもののシルエット、想像を絶するほど細かい模様の切り絵は見るものを驚かせます。
4.日向野光司さん(切り絵作家)
主に風景画がメインの切り絵アーティストです。
深い木々の中に建てられた建築の、細い屋根の模様や木々の葉の照り返しなど写実的な作風が特徴です。
漫画の精密な背景画かと見まごうばかりの作品ですよ。
5.大橋忍さん(切り絵作家)
『366日の花切り絵』など花切り絵作品を作っている作家です。
手染めして作った和紙を組み合わせた、淡い色合いのステンドグラスのような作風が特徴です。
最後に
- 1半分に折って切ってみる。縁取りの線を残して、内側を切れば簡単な切り絵の完成。そこからいろいろアレンジできる。
- 切り絵に慣れたら、植物を簡素化したモチーフ切り抜きに挑戦しよう。難しいが慣れるとはまる。
- 身近な生き物をモチーフにして切り抜く。ネット上にダウンロードデータがあるので、そこから素材を借りてもよい。
- カラフルな紙を使って、季節の風物詩を切り抜く。夏にこだわらず、秋のイベントを先取りしてモチーフを作ってもよい。
- 家紋のデザイン性を知るために、切り絵にしてみる。単純そうに見えて、書くのも切るのも難しい。
- 道具は100円ショップでそろう。切り絵専用の道具があった方が作業しやすいので、そろえること。アートナイフはカッターと扱いが異なるので、練習が必要になる。
- プロの作家の作品も見ておくと刺激になる。長屋明さん、今森光彦さん、蒼山日菜さん、日向野光司さん、大橋忍さんを今回はご紹介。それぞれホームページや書籍が紹介されているので、気に入った作家を見つけよう。
いかがでしたか。
切り絵も簡単なものから神業レベルのものまでさまざまです。
夏休みの宿題をきっかけに、いろいろなものに触れてみてください。
幅広く寄り道しておくと、自分の引き出しが増えて人生が豊かになりますよ。
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