アルコールは蒸発しやすいため、お湯が蒸発するのと同じ状態を作り出すことができます。
お湯と線香を使う方法は一般的に良く知られていますので、この実験方法も加えてみると、化学の実験のようでワンランク上の実験のように見えてきます。
雲を作る実験を自由研究にまとめよう!
実験した結果をうまくまとめることで、研究した成果をよりそれらしくまとめていくことができます。
まずは、以下のポイントをまとめていきましょう。
- 研究テーマ
- 研究をした理由(このテーマに興味を持った理由)
- 研究方法、研究内容(どのような方法で実験したのか)
- 研究結果(実際に雲ができた時の様子、なぜ雲を作ることができたのか)
- 感想(良かった点、悪かった点、今後こうしていきたい)
こうした点を意識してまとめると説明もしやすくなりますし、まとめる力、構成を考える力を養うことができます。
実験の様子はカメラか写メで撮るようにして、後で画像を貼れるようにしておくと良いです。
研究方法もさることながら、なぜ雲を作ることができたのか解説を入れることがポイントとなります。
本記事でご紹介した雲ができる条件、雲ができる流れを解説しながら、それがペットボトルを使うとどうなるのか比較していくとレポートが作成しやすくなります。
実験を安全に行うために!親はどこまで手伝うべき?
重要な点は、本人が主体的、自主的に研究を行うかどうかです。
自由研究をする本来の意味もまさにそこにあると言えます。
では、親としてどこまで関わるべきなのでしょうか?
本人がやる気を持って取り組むためにはどのようにしたら良いのでしょうか?
ここで例を挙げてご紹介しましょう。
子供にかけてあげるべき言葉の例
- 「自由研究進んでいる?」
- 「どうやって実験するのか教えてね」
- 「まとめる時には画像を貼ってあげるといいよ」
本人が前向きに取り組めるような言葉をかけてあげるようにしましょう。
基本的には本人の自主性に任せる点にありますが、今回は火を使う実験、そこは注意してあげる必要があります。
火をつける時、火がついた線香の処理には気をつけてあげましょう。
特にやけどには十分注意する必要があります。
そこで、気をつけるポイントは以下の通りとなります。
やけどに注意するポイント
- 火をつける際には普通のライターではなく、柄の長いライターを使う
- 線香は長いものを使用し火がついた部分から距離をとって持つようにする
- 事前に水の入った灰皿を用意し、線香の火をすぐに消せるようにする
エタノールと消臭スプレーを使う時はさらに注意が必要です。
エタノールと消臭スプレーの注意するポイント
- エタノールは可燃性のため、実験をする時には火を使うものは近くに置かない!
火を使うのはもってのほか!線香を使った実験とは一緒に行わないこと! - 消臭スプレーも可燃性、かつスプレーが飛散するので危険!
これも線香を使った実験とは一緒に行わないこと!
雲の観察も自由研究テーマとして人気!
雲をつくる研究の他に、雲の観察も奥が深いものがあります。
この研究の良い所は、お手軽にできることにあります。
ただし、地道に観察する必要がありますのでその点は肝に銘じておきましょう。
雲の観察とは、雲の形、その時の気象条件を一定の時間、場所で行うことにより、どのような状況の時にどのような雲ができるのか、その傾向をまとめていくものとなります。
様々な雲の形を見つけることで雲には多くの種類があることを知ることもできます。
どうやって観察するかというと、ずばり「空を眺める」ことです。
「観察」ですから、以下の点に注意を払う必要があります。
- 雲の大きさ、雲の形
- 方角
- 風向き
- 天気
- 気温
では、どうやって観察するか、大まかな手順は以下の通りになります。
雲を観察する手順
1.観察日記に記入すること
雲を観察する前に、以下の点を観察日記に記録します。(観察日記はスケッチブックにまとめて書いても良いですし、観察日記用のノートを準備しても良いでしょう)
- 観察場所(例えば、「〇〇公園」「〇〇山」といった具合)
- 観察する時間(午前〇時〇分)
- 観察する方角(南、西など、おおまかな方角で構いません)
- 観察する時の天気(晴れ、曇り、雨など、観察する時の実際の天気)
- 風向き(北風、南向きの風、など観察場所での大まかな風向き)
- 気温(観察場所での実際の気温)
※このうち、「風向き」「気温」については、記録が難しければ無理に書く必要はありません。
2.観察する
実際に雲を観察します。
目視します。
時間によっては日の光が目に入りますのでサングラスをしましょう。
間違っても虫メガネや双眼鏡で日光を見てはいけません!
3.雲のスケッチ
観察した雲の形をスケッチブックに描きます。
うまく書こうとする必要はありません。
見たままの雲を自分で描けるように描いたらOKです。
観察する時間は同じ時間が望ましいですが、厳密に同じ時間にする必要はありません。
おおよその時間で、大体12時ごろ、大体3時ごろ、こうした時間で構いません。
ただし、観察する時間を記録をする際には正確な時間を書くようにしましょう。
方角、天気、風向き、気温についても同じことが言えます。
大事なことは毎日観察することになります。
あまりに正確に書こうとすると観察する前に疲れてしまいますので「おおよそこうだった」ということが書ければ大丈夫です。
実験に比べてお手軽で、特に気がついたら夏休みも終わりに近づいていて困ってしまった、こんな時には有効な自由研究の一つです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
雲の実験をまとめてみると、このようになります。
雲の実験のまとめ!
- 雲の実験はとてもお手軽。家にあるもので簡単にできる。
- 雲の実験をした後で、なぜ雲ができるのか、その仕組みも理解しよう!
- 雲の実験は線香がなくてもできる。ぜひ試してみよう!
- 雲の実験をしたら研究結果をまとめてみよう。ポイントをまとめることで研究がグレードアップ!
- 実験は自主性に任せよう!ただし、火を使うので注意しよう!
夏休みの自由研究、ちょっとした工夫でかなり学術的な研究になります。
こうした学習をすることで子どもの自主性を養うことにつながります。
身近でありながら実は知らない雲を題材に取り上げることによって、自分の周りには知らないことがたくさんあって、物ごとに対する興味、好奇心を育むことにもなります。
全ては成長のための糧となるのです。
たかが自由研究、されど自由研究、自由研究を通じて子どもの成長を育んでいきたいものですね。
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