わんちゃんと川で遊ぶには心配なこともたくさんありますよね。
そこで続いては、ワンちゃんと川遊びに出かけるときに気を付けたい事項、そして持っていきたいアイテムについてお伝えしてまいります。
事前に確認と準備をしっかり行って安全に川遊びを楽しみましょう!
愛犬が溺れないようにするために、まずは川の水深の確認を!
川に到着したら、まずはその川がどれくらいの深さなのか、どれくらいの水深なら愛犬が安全に遊べるかをチェックしましょう。
体重が軽い小型犬や泳ぎが苦手なワンちゃんをお連れの場合は、とくに注意が必要です。
川底に足を付けた状態でお腹に水面が付かないくらいの深さであれば身体が浮きにくくなるため、比較的安全といえます。
また、川は急に深くなっているところや流れが突然早くなっているところも多くあります。
飼い主さんが事前に川に入って、ここまでならOKとラインを決めておくのもおすすめです。
流されてしまう心配もありますので、ライフジャケットを着用すればより安心して遊ばせることができます。
愛犬が川で安全に遊ぶための必要なアイテムは?
水に浮くおもちゃ「アクアトイ」
水遊びに慣れていないワンちゃんや泳ぎの練習中のワンちゃんにもおすすめの「アクアトイ」。
水に浮くように作られているおもちゃなので、おもちゃを追いかけて泳げるようになることも多いようです。
さまざまな種類がありますので、ワンちゃんに合うおもちゃを選んでみてください。
川から上がったときに使いたい「タオル」
夏は気温が高く日差しもありますが、川の水は冷たく体温を奪ってしまいます。
ワンちゃんが水から上がったときにすぐに身体を拭いてあげられるように、何枚かタオルを持っていくのがおすすめです。
また、しっかりと乾いていない状態のままにしておくと、雑菌が繁殖しやすい環境となり皮膚炎の原因にもなってしまうので、水から上がった後はしっかりとタオルドライをしてあげてください。
また、バスタオルや吸水タオルなど複数種類あると、タオルドライの際に役立ちます。
また、ケガや熱中症など万が一の事態にも対応できるので、荷物に余裕があればサイズや種類の異なるタオルを持っていくと便利です。
身に着けていると安心な「ライフジャケット」
先ほどもライフジャケットの着用についてお伝えしましたが、自然の中で遊ぶときにはライフジャケットの着用がおすすめです。
溺れてしまう心配も少なくなりますし、もし流されてしまってもすぐに発見することもできます。
ワンちゃんが疲れている事に気が付かず溺れてしまったり、水中で足を引っかけて溺れてしまうケースもあるようなので、泳ぐのが上手なワンちゃんでも、ライフジャケットを着用のうえ水遊びを楽しんでください。
犬用の「ウェットティッシュ」
川遊びを楽しんだ後、車に乗る前に足や身体を拭くのにウェットティッシュがあるととても便利です。
また、遊んでいる合間の休憩やごはんのときに、いったん身体を拭いてリフレッシュさせてあげることもできます。
タオルがあれば身体を拭くのには十分ですが、泥や砂が付いているとタオルが汚れてしまうので、さっと捨てられるウェットティッシュがおすすめです。
うんちを回収するための「ティッシュ・ポリ袋」
普段の散歩のときに回収をしている方も多いかと思いますが、自然の中でもワンちゃんがうんちをした場合は、必ず飼い主さんが回収をしましょう。
川遊びに出かける際は何かと荷物が多くなってしまうので、ポリ袋などを忘れてしまいがちですが、お散歩バッグごと持っていくと必要な荷物を忘れずに持っていくことができますよ。
愛犬との川遊びで緊急事態が発生したらどうする?
川遊びの最中に愛犬が溺れないように注意を払っていても、自然の中で遊んでいるので緊急事態が発生してしまうこともあります。
何もないことが一番ですが、万が一溺れてしまった場合に対処できるよう、事前に対処方法を覚えておきましょう。
愛犬が溺れてしまったとき
もし、溺れてしまったワンちゃんを発見した場合は、すぐに助け出し安全な場所に運びましょう。
犬が溺れた場合は、水を大量に飲んでしまっていることが多いので、すばやく応急処置を行います。
なお、応急処置を行うのに不安なことがあれば、動物病院に連絡をして指示を仰ぎましょう。
①身体に入った水を出す
<小型犬の場合>
肺や器官に入ってしまった水を出すため、後ろ足の付け根か腰を持って逆さにし、10秒~20秒ほど上下に身体をゆすります。
その後、背中や胸をたたいて、口と鼻から水が出てくるかを確認します。
<大型犬の場合>
身体が大きい大型犬は抱えるのが難しい場合が多いので、横に寝かせて処置を行います。
頭が低くなるように体の下にタオルや毛布を敷き、背中や胸を圧迫して水を吐かせましょう。
このとき、小型犬の場合と同様に水が出てくるかを確認します。
②意識・呼吸・脈を確認する
意識の有無によって対応が異なってくるので、水を吐かせる処置を行うと同時に、意識の確認も行います。
<意識がある場合>
意識がある場合には呼吸と脈の確認をします。
犬の心拍数は通常毎分60回~160回、呼吸数は毎分10回から30回ほどです。
心拍数や呼吸数が通常時よりも少ない場合は、早めに動物病院へ連れていきましょう。
- 【心拍数を確認する】犬の胸に手を当て鼓動を感じたら20秒間心拍数を数え、3倍にして1分間の心拍数を算出します。
- 【呼吸数を確認する】ティッシュペーパーを鼻先に持っていき、20秒間に何回動くかを数え、3倍にして1分間の呼吸数を算出します。
<意識がない場合>
もし呼吸をしていない場合は人工呼吸を、心臓が止まってしまっているなら心臓マッサージを行います。
心臓が止まってしまっていてもすぐに対処を行えば、心臓が動き出す可能性もあります。
心臓マッサージをやるのとやらないのでは生存率が大きく変わってきますので、落ち着いて対処をしましょう。
その後、ワンちゃんが意識を取り戻すと、自力で水を吐くようになります。
③身体を温める
身体が濡れていることもありますが、溺れた恐怖でショック症状を引き起こしている場合には、体温が下がっていることもあります。
応急処置が済んで、呼吸や脈が安定し始めたら、渇いたタオルでしっかりと水気を拭きとり、毛布などで身体全体を包んで温めてあげましょう。
④動物病院へ連れていく
処置を行って元気を取り戻しても、肺や器官に水が残っていると肺炎を引き起こす可能性があります。
一見元気そうでも、念のため動物病院に連れて行って獣医さんに診てもらってください。
万が一ということもありますので「もう大丈夫だろう」と自己判断をしてしまうのは、あまりおすすめできません。
愛犬が溺れてしまったら、パニックに陥ってしまう飼い主さんも多いと思います。
しかし、すばやく適切な処置を行うことで助けられることもありますので、できるだけ落ち着いて対処をしましょう。
また、パニックになってしまっている飼い主さんがいたら、冷静になるよう声をかけてあげてください。
そして、万が一の事態が起きても対応できるよう、行先周辺の動物病院や救急病院をあらかじめ調べておくのがおすすめです。
症状が軽い場合は、かかりつけの動物病院でも大丈夫なこともありますが、対処が分からなくなってしまったときや症状が改善しないときには、早めの対応が必要ですので、必ず近くの病院や救急病院へ相談をしましょう。
川遊びのよくある疑問!前日に雨が降った場合は中止にしたほうがいい?
川遊びを楽しみにしていたのに前日に雨が降ってしまったら、中止にするべきかとても迷いますよね。
翌日だから大丈夫!と思いがちですが、通常の流れに戻っていない可能性もあります。
行く予定にしている地域の上流での雨量や増水の程度によりますが、ワンちゃんと一緒に行くことを考えると、安全を第一に中止にするのがおすすめです。
その地域で1㎜程度しか降っていないときでも、上流の雨量が多い場合には、川は増水し流れが早くなっていることもあります。
判断が難しい場合には、行く予定の施設に川の状況を問い合わせてみてください。
また、上流にダムがある川は増水しやすいのでより慎重に判断をするのがおすすめです。
気を付けたい天候は?
川では、今いる場所で雨が降っていなくても、上流で雨がたくさん降ると急に水かさが増えることもあります。
上流側に黒い雨雲が見えたり、雷の音が聞こえてきたときには、早めに川からあがりましょう。
また、山なりがしたときや、流木や落ち葉が急に流れてきたとき、水が冷たくなったとき、雨が降っているのに水かさが減っているとき、腐った土・火薬のようなにおいがするときには、急激な増水のサインなのですぐに川遊びを中止し、高いところに避難をしてください。
夏はゲリラ豪雨が発生することも多いので、雨には十分な注意が必要です。
雨が心配な方は、雨雲レーダーで今いる場所の雨雲をチェックするのもおすすめです。
新しい情報を把握していれば、安心して川遊びを楽しめるので、定期的に確認をして川遊びを満喫してください。
さいごに
いかがでしたか?
埼玉県で川遊びにおすすめのスポット5選と、ワンちゃんとの川遊びで気を付けたい事項、緊急事態への対処方法、前日に雨が降った場合についてお伝えしてまいりました。
自然の中で遊ぶので、ワンちゃんが溺れてしまったりしないよう事前の確認と準備を行って、夏のレジャーのひとつである川遊びを満喫してください。
今回ご紹介した場所は、
- 【日高市】巾着田 曼殊沙華公園
- 【比企郡嵐山町】嵐山渓谷バーベキュー場
- 【秩父郡芦ヶ久保】道の駅 果樹公園あしがくぼ
- 【飯能市】リバランタ~ベジQ飯能~
- 【大里郡寄居町】荒川かわせみ広場 の5つです。
埼玉県にはきれいな川がたくさんありますが、今回はワンちゃんと一緒にバーベキューと川遊びを楽しめる場所をメインにご紹介いたしました。
豊かな自然の中でのんびりと、ワンちゃんとの夏の楽しい時間をぜひお過ごしください。
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