とりかかるまで気が重いのが、夏休みの宿題。
夏の大三角形の観察が、課題になっている方もいるかもしれません。
ズルもできるかもしれませんが、いいかげんに書いて出すとバレます。
星座は方角と時間を正確にしり、天気に恵まれれば見られます。
慣れないうちは時間がかかりますが、夜目がきけば、きっと見つかりますよ。
コツは後回しにせず、早めに観察することです。
夏休みの宿題で「夏の大三角形」の観察がでた!
夏の大三角形とは、こと座のベガとわし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結んだもの。
ベガとデネブを線で結んで軸にし、反転させるとアルタイルの線対称にあたる位置にポラリスが見つかります。
北極星を見つける手がかりに使えるんですよ。
その由来は1800年代のヨーロッパにさかのぼります。
天文学者ヨハン・ボーデが、3つの星を結びましたが、特にこれといった名称をつけませんでした。
ヨセフ・リットロウが1866年に出版した本にて、「よく目につく三角形」と説明したのがきっかけです。
夏の大三角形が見える方角は?星がよく見える場所は?
8月上旬20時頃であれば、真東にベガを始めとした夏の大三角形が見つかります。
街明かりが少なく、開けた場所ならよく見えるでしょう。
都心であれば、
- 江東区の「夢の島公園」
- 練馬区の「石神井公園」
- 世田谷区の「砧公園」
がおすすめです。
夢の島公園は新木場駅近くにある観光スポットですので、お子さんと観測に行くにはピッタリ。
22時を回ると真上に三角形が移動してきます。
石神井公園、砧公園も人工光が少なくて観測向きの場所ですが、木に遮られる可能性もあるので、開けた場所を探しましょう。
覚えたら簡単!夏の大三角形の見つけ方は?
教科書でのイメージよりもはるかに大きい夏の大三角形。
暗さに目が慣れれば、見つけるのは難しくありません。
6月末の20時半に、東の空を見ましょう。
一番上で明るく輝く星がベガです。
そこから右下を見ると、アルタイル、ベガの左下にデネブが見つかるはずです。
ベガ以外は、思いのほか暗いので、目をこらしてよく見てくださいね。
冬の大三角形は、オリオン座を目印に探しましょう。
ベテルギウス、シリウス、プロキオンすべて南東の低い空に出ます。
夏に比べて空気が澄み、見つけやすいこと、出る位置が違うことが相違点といえます。
夏の大三角形の観察日記をつけよう!何を書く?どうまとめる?
予想していた三角形の大きさと、実際の大きさはぜひ書きましょう。(オリオン座のように、見上げれば見つかるわけではない。大きくてベガ以外を見つけるのが大変だった、など)
方角の確認方法、日付、時間はすべて書きましょう。
また、数日間にわたって観測できれば、
- 星座は一時間ごとに、どれくらい移動するように見えるか。
- 日程により、星の明るさに変化はあるか。
これらについても、調べると面白いですね。
まとめる時は上記の1、2を調べることと、ペルセウス座流星群があるとき、大三角形の見え方に変化があるかどうか言及するとよいでしょう。
当然ながら観測前の予想をお忘れなく。
夏の大三角形の観察に天体望遠鏡は必用?
結論から言えば、不要です。
惑星の観察であればあった方がいいでしょうが、今回の課題は「大三角形を見つけること」ですよね。
星を見るのに必要なものを4つ紹介します。
1.星座早見盤
今は星座アプリもあるでしょうが、スマホの光で目がくらむと星座が見えにくくなります。
一度合わせてしまえば電池切れの心配もないうえ、直径22センチで持ち運びにも便利。
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