高齢者施設での夏祭りの出し物に悩んでいませんか?
様々な年齢の方、身体の不自由な方がいらっしゃる高齢者施設では、どのような出し物が喜ばれるのでしょうか?
夏祭りで高齢者の方に喜ばれる出し物は、馴染みがあってシンプルなものです。
利用者の方にも理解しやすく、多くの方に楽しんでいただけますよ。
夏祭りに地域の方に参加してもらうと、多くの方とコミュニケーションを取ることもできます。
高齢者の方にとってよい刺激になります。
一番は高齢者の方が参加できる、楽しめる出し物を行うことです。
肩の力を抜いて、夏祭りの出し物作りに取り組みましょう。
高齢者施設での出し物は、「脳を使う」・「身体を動かす」・「指先を動かす」・「リラックスする」の4つを意識しましょう。
まずは注意点を押さえておきましょう。
<高齢者施設で夏祭りを行うときの注意点!>
- 車いすでも十分に動けるスペースを確保する。
- 職員を増員しておく。
- 休憩時間を十分に取る。
早速、高齢者施設の夏祭りで座ってできる出し物のアイディアを7つご紹介しています!
高齢者施設の夏祭りで職員出し物アイデア7選!その1:釣りゲーム(金魚釣り)
釣りゲームは夏をイメージできるのでおすすめです。
本物の金魚すくいを用意するのは大変ですよね。
クリップを付けた紙製の魚を作り、竿の先に磁石をつければ、水が無くても釣りゲームをすることができます。
もちろん座りながら出来ます。
童心にかえって、夢中になってもらえますよ!
釣りゲームは、「身体を動かす」・「指先を動かす」ことをメインにした出し物です。
磁石にくっつけるために集中力も必要です。
高齢者の方にとってとても良い刺激になりますよ。
職員の方も一緒に参加したり、高齢者の方のサポートをしながら一緒に楽しみましょう。
準備
- 発泡スチロールに魚のイラストを貼り付けたものを用意する。(段ボール紙でも代用可能。)
- 魚の口の部分に、磁石にくっつく大きめのクリップをつける。
- 竿は新聞紙を細く丸めて長さを出して作ると、座っている方も釣りやすくなる。
ポイント
- 魚にポイントを書いておいて、釣りだけでなくポイントも稼いで楽しんでもらいましょう。夏祭り全体で、ポイント制を導入してみましょう。マイナス点も入れると盛り上がりますよ!
- ビニールシートや子供用プールに魚を入れると、水を表現できて雰囲気が出ます。
- 一回の時間をタイマーを使って計って、交代制にします。または、難易度別に2~3個の釣り場を作って工夫します。
高齢者施設の夏祭りで職員出し物アイデア7選!その2:的あて(ダーツ)
的とボールを用意すれば、どこでも簡単に行えます。
空のペットボトルをテーブルに並べた的に、座った状態から柔らかいボールを投げてもらいます。
準備も簡単で、距離を変えたりボールを変えたりすれば難易度の調整もできます。
周りの人に当たらないように注意しましょう。
的あては、「身体を動かす」ことがメインの出し物です。
的との距離感をつかむことも大切ですね。
運動機能の向上に良い出し物といえるでしょう。
職員の方が(絶対に当たらないような)遠い距離からデモンストレーションをすると、盛り上がりますよ。
準備と行い方
- 大小さまざまな空のペットボトルを用意し、ポイントを書いた紙を貼る。
- テーブルの上にペットボトルを並べ、的にする。
- 柔らかいボール(新聞紙を何重にも丸めたもの)やお手玉で、的を狙う。
ポイント
- 絶対に倒れない的や、マイナスポイントを用意すると盛り上がりますよ!
- 職員の方は倒れない的を狙ってデモンストレーションしてみるのも面白いですよ。
- 一人5玉などにし、交代制にしましょう。
- 椅子の距離を調節して、難易度に変化をつけましょう。
高齢者施設の夏祭りで職員出し物アイデア7選!その3:輪投げ
輪投げはとてもなじみのある出し物ではないでしょうか?
童心にかえって楽しんでもらいましょう。
的の大きなものを用意して、命中する確率を上げると盛り上がります。
他にも、的自体を景品にすると参加者の方のやる気も高まります!
輪投げは、「身体を動かす」・「指先を動かす」ことがメインの出し物です。
集中力も必要ですね。
景品を的にする場合は一人一つは取れるようにしましょう。
的をグーンと近づけてみましょう。
盛り上がりますよ!
輪投げも周りの人に当たらないように注意しましょう。
準備
- 的は、丸く切った段ボールにラップの芯をセロテープで貼ると簡単に作れる。紙に書いたポイントを貼っておく。
- 的を景品にする場合は、狙いやすいように缶ジュースや袋駄菓子を用意する。
- 輪っかは新聞紙を細く丸め、輪にして使うとよい。
ポイント
- こちらもポイントを競う場合はマイナスポイントを用意すると盛り上がりますよ!
- 景品が的の場合は、引っかかったらOKにして難易度を下げても良いでしょう。
- 一人5投までなど、交代制にします。
高齢者施設の夏祭りで職員出し物アイデア7選!その4:ビンゴ
ビンゴはドキドキ感を味わうゲームですね。
ビンゴカードと番号を引くものを準備するだけです。
誰でも参加でき、来てくださっている方にも楽しんでもらえます。
身体を動かすことが難しい方も、職員の方が代わりに穴をあけていくことで参加できます。
高齢者の方同士での会話も弾みますよ。
ビンゴゲームは、「リラックスする」ことがメインの出し物です。
休憩の代わりとして行うのもおすすめです。
リーチがかかった方に宣言をしてもらったり、ビンゴをした方に拍手を送るなど、盛り上がりは司会者の手腕にかかっていますよ。
景品も肩たたき券などユニークなものを用意しましょう。
準備と進め方
- 箱を用意し、数字を書いた紙を折って入れておく。(くじ引きの要領。ビンゴマシンがあるとより雰囲気がでる。)
- ビンゴカードを配る。サポートが必要な方には職員の方がつく。
- ビンゴを進める。リーチやビンゴの宣言をしてもらう。ビンゴをした方には景品の授与式を行う。
ポイント
- 出た数字は、ホワイトボードを使ってわかりやすくしておきましょう。穴をあけたかどうかをしっかり確認します。隣同士の方で確認し合ったり、職員の方が声掛けをしながら回ります。
- 休憩を兼ねる場合は、お茶を用意しリラックスした雰囲気で行いましょう。
- 景品は一度に複数の方がビンゴした時のために、一等賞ではなく、選べる景品を数多く用意するとよいでしょう。缶ジュースや駄菓子などの残念賞も用意しましょう。
高齢者施設の夏祭りで職員出し物アイデア7選! その5:風船リレー
あおいで行う風船リレーなら、座ったまま行うことができます。
一列にいすを並べて座り、風船をうちわであおいで後ろから前へ運びます。
連帯感も生まれますので、交流にぴったりです。
職員の方も列に混ざりましょう。
うちわが周りに当たらないように注意します。
風船リレーは「身体を動かす」ことがメインの出し物です。
座っていることで難易度は上がりますが、事故が起こりにくいです。
無理な体勢になって風船をあおがないように、職員の方は列についていましょう。
職員の方が、先に見本を披露すると良いでしょう。
準備と行い方
- 椅子を一列に並べて座ってもらい、うちわを配る。
- 風船を列の掛け声とともに後ろから前へ、うちわであおいで回していく。
- 一番に風船を前に運んだ列が優勝。
<ポイント>
- 椅子の列は2~3列用意し、間を十分に取りましょう。職員の方がサポートできるように余裕をもって並べます。
- 風船は小さいとあおぎにくいので、直径30㎝程度に膨らまします。軽すぎると列からはみ出して飛んで行ってしまうので、テープを貼るなどして風船に重さを付けます。
- 列の人を交代したり、職員だけの列を作ったりして工夫をします。リレー中は音楽を流して盛り上げましょう。3試合ほど行いましょう。
高齢者施設の夏祭りで職員出し物アイデア7選!その6:盆踊り
高齢者の方にとっては昔を思い出す定番の出し物です。
昔懐かしい雰囲気で夏祭りを盛り上げてくれます。
座っていても上半身(動かせる手)だけでも踊れる盆踊りの曲がたくさんありますので、夏祭り前から練習しましょう。
盆踊りは、「身体を動かす」ことがメインの出し物ですが、懐かしさを楽しむ点で「脳を使う」出し物でもあります。
練習の時から高齢者の方の話を聞く良い機会が持てますよ。
地域の方や家族の方にも参加してもらいやすい出し物ですね。
準備
- 座って踊れる盆踊りの曲を探し、練習する。
- 当日は、椅子を丸く並べて、座ってもらうと盆踊りの雰囲気が出やすい。
- 浴衣(簡易な羽織るもの)やハチマキなどを用意する。
ポイント
- 身体を動かせる範囲で無理なく参加してもらいましょう。
- 練習の時から地域の方と交流すると良い刺激となります。踊る曲を告知しておけば、当日に参加する家族の方にも踊っていただきやすくなります。
- 踊るのが恥ずかしいという方もいらっしゃいます。太鼓をたたく役をお願いしてみましょう。
手拍子だけでも参加してもらい、一緒に楽しめる雰囲気を作りましょう。
座って踊れる盆踊りの発表会の様子です。
<高齢者介護予防運動で発表会を開催!元気で輝く高齢者になるための運動プログラムを実施!盆パラビクス東京音頭を椅子に座って踊りました。 Koichi Suzuki>
高齢者施設の夏祭りで職員出し物アイデア7選!その7:マジックショー
マジックショーと聞くとハードルが高そうに思う方も多いと思いますが、下手なくらいがウケが良いです。
マジックアイテムも多く販売されていますので、活用しましょう。
テーブルマジックでは見えないこともあるので、舞台マジックを選びましょう。
マジックショーは、「脳を使う」・「リラックスする」ことがメインの出し物です。
イメージとしてはマギー史郎さんのようなマジックショーが高齢者の方にはウケが良いです。
下手でも一生懸命に披露すると盛り上がりますので、恥ずかしがらず挑戦してみてはいかがでしょうか?
準備と行い方
- マジックを決めて、練習する。
- マジシャンの服装に近い恰好を準備する。
- 舞台を作り、披露する。
ポイント
- 休憩も兼ねて行える出し物なので、お茶なども用意しましょう。
- マジックのネタはばれてもいいくらいに行いましょう。
- 動きは大きく、見やすさを心掛けます。
- 舞台上から、声掛けをするとさらに盛り上がりますよ。
おすすめのマジックグッズ
指先から薔薇 ディーピーグループ(DP GROUP)
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【Rendez-Vous.US】 マジック 手品 手品セット マジックセット 手品用品(5種類セット)
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高齢者施設の夏祭りの準備はいつから?いつぐらいに開催する?プログラムは?
高齢者の方に楽しんでいただくことが一番です。
気分を盛り上げるためにも、夏祭りの一か月前から飾りつけや出し物の準備を一緒に行っていきましょう。
職員の方はゲーム以外にも飲食物の屋台などを出すときは、高齢者の方にも食べやすいメニューを考えましょう。
基本は室内で行いますが、せっかくの機会なので、夕涼み会も兼ねてみるのも情緒がありますね。
家族の方にも来ていただきやすいように土曜日に開催するとよいでしょう。
地域の方に協力していただいたり、幼保園の子ども達に来てもらう場合は、相談しながら平日開催も考えましょう。
高齢者施設で夏祭りを行う際は、休憩を多く設けたプログラムを組みましょう。
一つの出し物が終わったら、休憩を入れて水分補給やトイレの時間を取ります。
昼食後は投薬を行う方、昼寝をする方もいるので夕方から行います。
夏祭りに限らず、イベントを行う場合は職員の確保が必須です。
家族の方にも協力をしてもらいます。
安全面には十分に配慮し、夏祭り後の夜勤人員も不測の事態に備えて増員しておきます。
最後に
いかがでしたか?
高齢者施設の夏祭りで座ってできる出し物のアイディアをご紹介してきました。
夏祭りの座ってできる出し物のアイディア
- 釣り(金魚釣り)
- 的あて(ダーツ)
- 輪投げ
- ビンゴ
- 風船リレー
- 盆踊り
- マジックショー
高齢者の方に楽しんでいただくことが一番なので、事前にリクエストを聞いておきましょう。
高齢者の方の好みを知ることできるで、夏祭りをより楽しんでもらえます。
誰でも楽しめる出し物を考えたときに、やはり馴染みのあるシンプルなものが一番です。
そして、職員の方も一生懸命取り組むことで、高齢者の方との交流が深まりますし、心から楽しむ様子は高齢者の方にも伝わります。
肩の力を抜いて、ぜひ楽しんで出し物を行ってくださいね。
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