どの交通手段も混み合う帰省シーズン、できれば渋滞や大混雑に巻き込まれず、安心して家族を田舎へ連れていきたいですよね。
新幹線を利用するならちょっと奮発してグリーン車を予約するのもよいかもしれません。
上級座席のグリーン車なら故郷までの長い道のりもなんだかちょっと贅沢、家族でゆったり過ごせそうですね。
グリーン車の座席は普通車よりもゆったりサイズです。
普通車はABCの座席に通路をはさみDEと一列に5席あるのに対し、グリーン車はABの座席に通路をはさみCDと一列に4席となっています。
そのため肘掛けの部分もしっかりしていて、隣の席とのゆとりがあります。
他にもフットレストが付いていたり、普通車にはないブランケットの貸出やおしぼりのサービスなどがあるのも嬉しいですね。
事前に気を付けることをチェックしておけば、普段乗り慣れていなくても大丈夫。
混雑が予想されるシーズンこそ、グリーン車を予約して安心・快適な旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか。
そこで、今回は新幹線グリーン車で起こりやすいトラブル、その原因や対処法、グリーン車でのマナー等を紹介します。
新幹線グリーン車トラブル5選!その1:通勤時間のグリーン車は静かに
まずは普段のグリーン車の様子を紹介しましょう。
グリーン車には毎週出張に行く「常連客」が居たりします。
特に通勤の時間帯は「常連客」が多く、仕事に向かう車輌の中で新聞や本を読んだり、資料に目を通したり、眠っている人もいますから、基本的には図書館の様な静かさです。
ですから、そんな時間帯に旅行のグループや小さな子供を連れての乗車で、賑やかにお喋りをしていると、グリーン車の暗黙のルールを知らない乗客ということになってしまいます。
もちろんJRがルールとしているわけではないのですが、その環境のために追加でグリーン券にお金を出し、乗っている人が多いので知っておいた方がよいでしょう。
帰省シーズンの新幹線はそうもいっていられないほどの込み具合になるので、暗黙のルールはあまり心配しなくてもよさそうですが、休暇の時期も様々ですので、できれば通勤の時間帯を避けた方がよいかもしれません。
新幹線グリーン車トラブル5選!その2:子供のマナー
新幹線に乗って家族でお出かけ。
子供たちはそれだけで、嬉しくて、楽しくてついつい騒ぎたくなっちゃうかもしれません。
普通車であれば「あらあら、大変ね~」と大目に見てもらえるかもしれませんが、グリーン車となると事情は少し違うようです。
ある程度マナーを守らなければ、グリーン車では苦情が出ることも少なくありません。
場所にあったお行儀を教えるよいチャンスかもしれません。
事前になぜ静かにしなくてはいけないのかよく伝え、それができたら沢山褒めましょう。
グリーン車へ初めて乗った体験は、きっとお子さんにとっても大人へ一歩近ずくよい経験になることでしょう。
新幹線グリーン車トラブル5選!その3:シートの倒し方
新幹線の車輌は普通車でもグリーン車でも、座席にリクライニングの機能がついており、背を倒してゆったり過ごしている人も多いです。
グリーン車の座席のリクライニングは普通車よりも角度が深く倒せるようにできており、電動式のレバーです。
しかし最大まで倒したら、後ろの座席の人が出入りしにくくなってしまいますからやりません。
倒し方のマナーも確認しておくと安心ですね。
シートの倒し方
- 後ろの座席の人に一言、声をかける
- 肘掛け部分についている電動式レバーを手前に引くと倒れ、前に押すと座席が戻る
- ある程度の角度で止める
- 最大に倒したい人は車輌の一番後ろの席を予約する
新幹線グリーン車トラブル5選!その4:通路側の席は空けておく
個人的にはおかしなことだと思うのですが、この暗黙のルールを知らずに気まずい思いをされたかたも沢山いるようですので紹介しておきます。
車内に空きがある場合は、通路側の席は予約しないということです。
グリーン車は座席が空いていることが多いため、「隣は空席のはず」と思いグリーン料金を追加で払っている人が多いのです。
とはいっても、帰省シーズンの混雑時はそうも言ってられませんし、通路側の席を予約したって、決していけないことはありません。
ただ、常連客がそれを当たり前のように思っていることが結構あり、「なんだ?」という雰囲気を出されることがありますので、参考までに知っておいてください。
新幹線グリーン車トラブル5選!その5:グリーン料金には子供料金がない
これはグリーン車の利用を検討する際に、確認しておきたいことです。
新幹線の普通車の場合こどもは自由席では自由席特急券が半額、指定席の場合は指定席特急券が半額になるのですが、グリーン料金にはこども料金はないのです。
新幹線のグリーン車に乗るためには、運賃と特急料金それに追加でグリーン料金がかかります。
こどもの場合、運賃と特急料金はそれぞれ大人の半額ですが、グリーン料金は大人と同額が必要となります。
未就学児(幼児・乳児)であっても席を予約するのであれば、こどもの運賃と特急料金、追加でグリーン料金がかかります。
グリーン料金はけっして安くはありませんが、グリーン車でしか味わえない高級感や快適さ、サービスを受けることができます。
年に数回の帰省時に少し奮発して家族とグリーン車へ乗ってみるのもよいかもしれないですね。
グリーン車のブランケットは持ち帰りをしてもいい?グリーン車のマナーは?
グリーン車ではすべての列車に貸出用のブランケットが用意されています。
冷房等で肌寒い時、目的地までゆっくり眠って行きたい時にブランケットがあるととても助かります。
しかし、これはあくまで貸出用ですので持ち帰りはNGです。
置いてある場所は車端の荷物棚の上です。
使い終わったら座席に畳んで置いておけば大丈夫です。
あと、グリーン車各座席に付いているフットレストの使い方ですが、靴を履いたまま足を置く場合には表側(床のカーペットと同柄の面)、靴を脱いで足を置く場合には裏側(床のカーペットと別の柄の面)を使用します。
間違えて裏面で靴のまま使わないように気を付けてくださいね。
新幹線グリーン車の車内を紹介した動画です。
↓
夏休みの帰省時新幹線車内で子供を静かにさせる方法とは?
普通車では楽しくお喋りくらいは全く問題ありませんが、グリーン車の場合、時期や時間帯によっては少し注意が必要かもしれません。
しかし、せっかく家族でのお出かけです。
子供を叱ることなく楽しい雰囲気で目的地まで到着できるよう事前に準備しておきましょう。
①乗る前によく説明することが大切です
グリーン車は特別な車輌であること。
眠っている人もいるかもしれないし、本を読んでいる人もいるかもしれない。
周りが静かな時は他の人を気遣って、なるべく静かにしていようねと事前に伝えましょう。
②絵本を持っていく
お出かけにも持っていきやすい小さめサイズの絵本や音読せずに楽しめる間違い探しなども、場合によっては子供とアイコンタクトで楽しめますね。
③子供が好きな動画を用意しておく
子供の年齢にあったよい動画をユーチューブ等で何本か確認しておきましょう。
イヤホンを忘れず用意しておきます。
④紙とペンを持っていく
いろいろな使い道がありますね。
お絵かきをしてもいいし、メッセージを書き合ったり、普段の会話でのやり取りとは一味違ったコミュニケーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
⑤静かな時間を持てたら褒める
初めによく話をしておけば、子供もある程度は守ろうとしてくれるはずです。
静かにできているうちに褒めましょう。
騒ぎだしてから叱るのではなく、静かに出来ているうちに褒めることでマナーを守るやる気を育てます。
最後に
日常を離れた旅行中には、お子さんと普段とは違った関わりを持つことができますね。
忙しい毎日の中では、何かと注意や指示することが多くなりがちでも、旅行中は一緒に過ごす時間を楽しむことを一番に考えてみてはいかがでしょうか。
新幹線で家族と過ごす時間もきっと忘れない夏休みの良い思い出になることでしょう。
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