この記事を読んでいる皆さんは、食の衛生に関心がある意識が高い方ですね!
屋台は普段感じられない賑やかな雰囲気や、屋台ならではの珍しい食べ物もあります。
子どもたちにその楽しさを知って欲しい!という方もたくさんいるでしょう。
でも、屋台の食べ物って、子どもに安全??
そんな不安を抱えながら縁日へ繰り出す方もきっといるはず。
ここでは、屋台の衛生面と、安全なお店を見分ける方法を紹介していきます。
これで親子で屋台の衛生に関する不安を解消して、安心しながら楽しむことができますよ!
- 屋台の食べ物は汚い?衛生的な店を見分けるには?
- 屋台で買った食べ物で食中毒になる可能性は?責任は誰?
- 屋台の食べ物で食中毒以外に気をつけたいポイントは?
- 屋台のかき氷のカラフルなシロップ・・赤ちゃんや乳幼児に食べさせて大丈夫?
- もしかして食中毒かも!異変を感じたら、まずすることは?
屋台の食べ物は汚い?衛生的な店を見分けるには?
営業許可証
屋台を出すためには、保健所で発行される「営業許可証」が必要です。
お店を出すためには、必ず営業許可証が必要で、お客さんが見えるところに掲示しなければならない決まりがあります。
この許可証には2種類あって、
- 臨時営業許可証 ・・・ 一回限りで使用できるもの
- 露天営業許可証 ・・・ 一度取得すると一定期間使用できるもの
参考サイト 東京都福祉保健局
まずは、見えるところに営業許可証が掲示されているか確認しましょう。
加熱処理をしているか
食中毒を引き起こす大きな原因の一つに、非加熱の食材が挙げられます。
一度火を通すことで、ウイルスや菌が死滅し食中毒の予防ができます。
まだ免疫が浅い、小さなお子さんと屋台の食事をするときは、加熱処理されている食べ物を選ぶようにすると安心です。
例えば、チョコバナナ。
バナナの皮にはたくさんの雑菌が付着しています。
そのバナナの皮が実に触れて、雑菌が繁殖し、長時間空気に触れている場合などは、注意が必要です。
お子さんがどうしても食べたいときは、お店の方の処理方法を確認したり、一度皮ごと洗っているか聞いてみるもの良いですね。
きゅうりの一本漬けも生のままです。
きゅうりの漬物は過去にO-157がでた事例もありますので、よくよく観察してくださいね。
クーラーボックスを使っているか
屋台の裏方では、クーラーボックスが置いてあるでしょう。
でも、それで安心してはいけません。
重要な点は、その都度開け閉めをしているかどうか。
そして、取り出した食材が冷えているかどうかということです。
生肉などは、冷たい状態は硬いですが、温まった状態だとくたっとして柔らかくなっています。
クーラーボックスも時間との戦いです。
焼きそば、お好み焼きなど、生肉を使った食べ物を楽しみたいときは、なるべく午前中の早い時間に行くようにして、日中の暑い時間以降は避けるようにしたいですね。
会計が別になっているか
きちんとしたお店は、お金を処理する人と、調理する人が別々になっています。
これ、当たり前のことですが、意外とできていないお店、多いんです。
1人で切り盛りしている屋台だと、料金を払って、商品を受け取ることになります。
その時に、きちんと手袋をしているか、食品をいれる容器や割り箸を素手で触っていないか、必ず確認するようにしましょう。
屋台で買った食べ物で食中毒になる可能性は?責任は誰?
屋台で買った食べ物で食中毒になる可能性は、大いにあります。
その場で食べてしまうのが一番安全ですが、お土産に持ち帰る場合は特に用心しましょう。
自分でお弁当を作る時を想像してください。
容器はきれいで、ご飯やおかずの余熱は完璧に冷ますでしょう。
人によっては、お弁当用の抗菌シートを入れたり、抗菌作用のあるバランを入れたりして、少しでも衛生を保てる工夫をするでしょう。
でも、屋台の食べ物は… 温かいまま封をして、抗菌処理は一切できません。
容器の中で、食品は蒸れて、少しずつ腐敗していきます。
屋台で購入した食べ物は、できるだけその場で食べるようにし、残ったものは捨てる覚悟でいた方が、後々の安心につながります。
屋台の食べ物で食中毒以外に気をつけたいポイントは?
屋台での食べ物は、衛生管理が一番気になりますが、筆者は食べ物だけではなくて異物混入も経験があるんです。
でも、屋台って、そこまで厳密に注意できていません。
以下に代表的な混入物を挙げてみます。
髪の毛
お店の調理場では、髪の毛が出ないように帽子を被ったりしたりします。
でも屋台では、帽子も被らず、女性は髪を束ねていない場合も見受けられます。
手袋やビニール袋
店舗では、異物混入がすぐにわかるように、カラー手袋を使いますね。
よくみるのは真っ青の手袋です。
ハサミなどでうっかり切ってしまっても、食べ物には青という色がない為、すぐに破片を確認することができます。
屋台では、透明の手袋やビニール袋を利用している為、混入してしまっても気が付きにくく、そのままお客さんの口まで運ばれてしまうことが多いです。
砂や虫
屋台は屋外が多いので、必然的にほこりや虫を避けることはできません。
ふとした瞬間にコバエなどが入ってしまった。ということは、十分あり得ることです。
番外編 筆者が体験した混入物
- 卵の殻
- ホチキス
- たわしの破片
混入物が見つかったらすぐにお店に問いかけて、交換もしくは返品をお願いしてみることも忘れずに。
参考サイト Twitter
「食品異物混入」に店側から逆ギレ対応された…テナントの不祥事は運営側には問えないのか!? 屋台のベビーカステラでここまでやれる人の気が知れ無い?恐ろしささえ感じる。完璧を求めるなら屋台なんかで買うなよ!そんなもんや 露天業は http://t.co/rG6dF9A3R4
— yqt01204 (@yqt01204) April 29, 2015
屋台のかき氷のカラフルなシロップ・・赤ちゃんや乳幼児に食べさせて大丈夫?
屋台といえば、かき氷!
でも、親の皆さんは、あの色とあの薬っぽい感じ。。。大丈夫なのかな。。。
と心配になる方もとても多いでしょう。
ここで少しシロップのお話をしていきます。
かき氷のシロップは合成着色料が含まれている
屋台で販売されているかき氷のシロップは、全部同じ成分です。
違いは、まさしく色のみです。
着色には、合成着色料が使用されていて、子どもたちはこのカラフルな着色料に魅了されているということになります。
裏ラベルを見ると、黄色4号、青色1号、赤色102号などの数字が並んでいます。
これらは合成着色料です。
合成着色料は、体に有害なものと区別されています。
小さいお子さんには摂取させたくない成分です。
安全にかき氷を楽しむために
かき氷が大好きな子どもたち。
そんな場合は、自宅でかき氷を作ってみましょう!
最近では、合成着色料を使用していない天然成分を使ったシロップも増えています。
入手が困難な場合は、市販のフルーツ缶でも美味しく食べられます!
かき氷にフルーツをのせるなんてとっても贅沢ですね!
参考サイト かき氷シロップのおすすめ
もしかして食中毒かも!異変を感じたら、まずすることは?
屋台で食事をした数時間後…。
- 「お腹が痛い」
- 「気持ちが悪い」
- 「下痢・嘔吐をしてしまった」
そんな時は慌てずに、お子さんの顔色をしっかりみて、なるべく早く病院に連れていきましょう。
食中毒の中には命の危険性があるものも存在します。
自宅にある薬を飲ませたるする前に、まずはかかりつけの医師の診断を仰ぎましょう!
参考サイト 厚生労働省 食中毒のページ
屋台を楽しむためのまとめ
- 営業許可証が掲示してあるか確認する
- 会計と調理人が別々になっているか確認する
- クーラーボックスは適切に使用されているか確認する
- 基本的に持ち帰りはしない
- 摂取後に具合が悪くなったら、薬は飲まさず、かかりつけの医師へ!
屋台での食事を楽しむ際には、家族でよく話し合ってルールを決めておくと安心です。
お子さんが不衛生なものを口にしないように、普段からきれいなもの・汚いものを判断できるように小さいことから教えてあげると良いですね。
普段の語りかけから、お子さんの衛生を守っていけたら良いですね。
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