理科の観察でおなじみのトマトですが、枯らしたらどうしようと思い、挑戦できない方はいませんか。
相手が生き物なので、教科書どおりうまくいかないのは当たり前。
むしろ失敗した理由を分析し、まとめればいいのです。
観察できる大きさになるまで時間がかかるので、早めに準備しましょう。
ミニトマト栽培キットはありますが、トマトは種から育てるのが難しい野菜です。
夏休み前に苗や土をそろえ、早めのスタートダッシュをきりましょう。
トマトの観察日記で絵をうまく書くコツ・写すコツは?
観察するならうまく描きたい、でも太い茎に短い枝のついたぺんぺん草しか描けない、とお困りではないですか。
実は頭の中にある物のイメージ、思い込みにしたがって描いてはいけないんです。
観察して、正確に写しましょう。
しかも美術とはちがい、全体のバランスが取れなくても大丈夫。
変化が見られた部分を拡大して描きましょう。
葉の描きかたですが、ハートを縦に伸ばした形をえんぴつで薄く描き、そこにギザギザの葉の様子を描き加えていくと、トマトの葉っぱらしくなります。
描くのが難しければ、花や実のなる直前、大きくなったところを写真で撮りましょう。
最近のスマホは手ブレ修正機能もありますが、苗の前にしゃがみ、両肘を両ひざにおいて固定するとブレも少なくなるはずです。
プリンターがなくても慌てないでください。
今はコンビニでプリントサービスを使えますので、アプリでデータを送信して印刷しましょう。
1枚30円ですので、お財布にもやさしいですよ。
トマトの観察日記の書き方のコツは?観察ポイントは?
観察日記をつけることで、身近な自然に疑問を持ち、失敗を分析して次につなげるという習慣が身に付きます。
実験を諦めればそこで失敗ですが、原因を考えてまとめれば、それは立派な報告書になります。
がんばって取り組みましょう。
書き方のコツは3つあります。
- 植物の発芽から開花まで観察し、感想を持つこと。
- 花がつかない場合何が原因なのか、記録を見ながら推理して答えにたどり着くこと。
- 失敗に思えても、手入れを変えるともち直すことがある。最後まであきらめないこと。
構成・観察ポイント
つづいて構成ですが、日付、時間、天気のほか、湿度、温度も書いてみましょう。
土の渇く速度、葉がしなびる様子をチェックしてみてください。
そのほかには、
- どのように、特になにに着目して観察したか。
- わかったこと、それをもとに考えたこと。
- そして日付、時間、天気、湿度、温度。
観察するポイントは、おおむね次の3つです。
- 実物をよく観察する。手や身近なものと比較して大きさはどうか。色は変化するか注目。
- 花や葉、茎のにおいをかぎ、触った感想をメモする。
- いろいろな方向から見て、枝の伸び方、葉の茂り方、その他気づいたことをメモする。
トマトを夏休み中にうまく育てるコツは?
トマトは南アメリカ原産の野菜で、なんとナス科の植物なんですよ。
昼温20度から25度、夜の温度10度から20度が栽培に適した温度です。
気温が30度を超える、いわゆる真夏日になると、着果障害や不良果が増えるので注意しましょう。
最低気温5度から10度以下では気温に注意して低温障害を防ぎましょう。
最適な湿度は65%から85%ですので、梅雨明けの早朝に軽く霧吹きします。
葉の表と裏を水滴が少し滴る程度に湿らせると、湿度も保たれ、害虫対策にもなります。
乾燥に強い反面、潅水量(水をあげる量)が多ければ果実が割れ、少ないと尻腐れ病になります。
手軽に育てられるイメージのミニトマトですが、水加減が難しい野菜なんですよ。
でも、コツをつかめば実をたっぷり収穫できますので、がんばりましょう。
育てやすいトマトは? 特徴は?
初心者ならミニトマト、特に「アイコ」という品種がおすすめです。
アイコは海外で高級フルーツに位置づけられる、プラム型トマトです。
実も破れにくく、ゼリー分が少ないので果汁が飛び散りにくい品種。
口の中に皮が残りにくいのも特徴です。
- 苗を選ぶ。初心者は、まず一番花と蕾がついているものを選びましょう。
葉が8枚ぐらいつき、葉と葉の間の節が狭い点も重要です。
おすすめは、接ぎ木をして丈夫に育つ接ぎ木苗です。(トマトは種から育てるのが難しいので苗を買いましょう) - 排水をよくし、根腐れを防ぐため、プランターに鉢底石を入れます。
その後園芸用の土を入れますが、鉢のふちから3センチほど下のラインまででとどめましょう。ふちまでいっぱいにいれると、水やりのときに土がこぼれます。 - 5月上旬から6月上旬、プランターに苗を植え付けます。
深く掘りすぎないよう注意し、株本から10センチ以上離し支柱を立てます。
支柱は150センチから180センチのものを選んでください。
草の丈自体は意外と大きくなります。 - つるを支柱に固定するときは、つるにヒモをかけて、ゆったりと交差させます。
同じような力加減で支柱にヒモをゆったりと巻き付けて結びます。
真上からみると、ちょうど8の字になっていれば大丈夫。
これで風が吹いたとき折れることがありません。
わき芽がたくさん出ますが、放っておくと栄養がわき芽に行きます。
放置すると主枝か、わき芽かわからなくなるので、自然にとれる時期に指でつまんで横に倒しましょう。
夜間など寒くなるときは軒下や室内に移してもいいですね。 - 収穫。開花から50日ほどで収穫できます 。
8月末ぐらいまで収穫できますが、土の管理がしっかりできていれば、秋から初冬まで実を取ることができます。
初心者が育てるコツ
肥料を最初からあげすぎると、葉や茎に養分が偏ります。
追肥は、1段目の実が大きくなってからで十分です。
追肥用の高度化成肥料は、1株に対し15グラム(計量スプーンで言えば大さじ1杯)を土の上にまくか、埋め込みます。(説明書に従ってください)
液体肥料は規定の希釈率に薄めて、プランターの底から流れ出るほどにやりましょう。
2Lペットボトルとスポイトを使えば、簡単に希釈できます。
目安としては3週間おきに化成肥料を与え、1~2週間おきに液体肥料を与えます。
トマトを夏休み中、上手く育てるコツは
ミニトマトは栄養成長(葉や茎が伸びる)と生殖成長(花芽をつけ、実を結ぶ)を繰り返し、長い間収穫できます。
実をつけ続けるために、一番花を確実に実らせましょう。
開いた花を指で弾けば自家受粉されます。
湿度を保つため霧吹きで葉の表と裏を湿らせると、害虫対策にもなりますよ。
ただし、日中屋外に出したトマトの葉に水を吹きかけると、葉についた水の玉がレンズとなって葉が痛むので、朝のうちに済ませておきましょう。
水やり
水を上げる前に、プランターを持ち上げて本当に乾いているか、確認します。
わからなければ株本から離れた土に、竹串をさして(苗の根がさほど広がっていない、植え付け直後にやりましょう)土の乾燥具合を確認します。
根を傷つけないよう、注意してください。
持ち上げるとだいぶ軽いと思いますが、「○○と同じくらいの重さ」としてメモしておくと、次から目安になります。
葉が少し下を向いていれば、これが水切れの印。
確認してから水をやります。
何も考えずに水やりすると、根腐れを引き起こすので要注意です。
ペットボトルに水を入れて、あげた水の量を確認して記録しておくと、お世話が楽になります。
トマトの観察日記に必用な道具は?
トマトの観察に必要なものは次の通りです。
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