夏休みの宿題って必ずっていうほど作文がでますよね。
私も学生のころは嫌で仕方がなかったです(笑)
そしてその作文のテーマが”人権”について書かせる学校が多いようですね。
でも、「人権作文ってどう書けばいいの?」「人権作文って何について書けばいいの?」
って思う人は結構いますよね。
そこで今回は人権作文の書き方のコツや、人権の中でもいろいろないじめについて書くときのポイントをまとめてみました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
なぜ夏休みの宿題で人権作文があるの?狙いは?
どうして夏休みの宿題で人権作文が出されるのでしょうか。
理由は2つあります。
一つは作文を通して’’人権’’についてみなさんにあらためて考えてもらうためです。
身近な問題でもありますが、あまり深くは考えたことがない人が多いとおもいます。
なのでその問題に対して掘り下げて理解を深めてもらおうっていう狙いなんですね。
もう一つは全国中学生人権作文コンテストというものがあるからです。
このコンテストは法務省が主催で応募期限も秋頃なので夏休みの宿題として出すことでタイミング良く応募ができるんですね。
もし、入賞することができればこれからの自分のアピールポイントにもなると思うのでぜひ応募してみてください。
人権作文の書き方のコツは?
”人権”という言葉はみなさん聞いたことあるとおもいますが、もしかしたらあまり深く考えたことはないかもしれません。
一口に人権といってもいろいろな種類があります。
いじめだったり戦争だったり性に関することだったりと様々です。
人権を作文として取り上げる場合、そのいろいろある人権の種類の中でひとつに絞って書くことが望ましいです。
テーマを”人権’’全体で書いてしまうと内容が浅くなり、まとまりのない文章になってしまうかもしれません。
そして人権作文の書き方ですが、3つの段落にわけて書くことをおすすめします。
一段落目 問題提起
人権の中でもテーマを一つに絞り、それに対してどのような問題があるかを簡単に説明しましょう。
二段落目 具体例
一段落目に書いた問題に対して具体的なエピソードなどを書いていきます。
自分が実際に体験したエピソードがあれば文章に深みが増してとても良い作文になるとおもいます。
もし、エピソードがなければニュースなどで取り上げれていることに対して書くのも良いですね。
三段落目 まとめ
最後はまとめとして、具体例を通して自分が思ったことやどうすればその問題が解決するのかなどを書きます。
単に、「〜だと思いました。」ではなく、自分なりの考えを具体的に書くことができれば全体の文章が一気に締まります。
ここまで書き方について説明してきましたが、他にも参考になる書籍やサイトがあります。
あたりまえですが、パクリはダメですよ
書籍「子どもがかたる人権の詩」
この本は全国中学生人権作文コンテストの入賞作品が載っています。
文章の流れやどのようなことを取り上げているのかなど参考にしてみるのも良いと思います。
人権作文の書き方を紹介する動画
この動画は人権作文の優秀作品の特徴をいろいろ取り上げているのですごく参考になります。
人権作文のいじめに関するテーマ5選 その1:ネットいじめ
ネットいじめとはネット上の掲示板などで特定の人の悪口や誹謗、中傷などを書き込んだり、そういった内容のメールを送ったりすることです。
子どももスマホなどを通してネットを見ることが多くなったことでこういったいじめが増えています。
ネットいじめの特徴は直接的ではなく、投稿している人の特定が難しかったり、いじめの対象になっている人が精神的に追い詰められるという特徴があります。
このテーマについて書くには、ネットいじめにあっている人がどんな気持ちなのかなどその人の気持ちになって書くのが良いです。
解決策をあげるのは難しいかもしれませんが、周りの気づいた人が手を差し伸べるみたいなことをかけると良いですね。
人権作文のいじめに関するテーマ5選 その2:ライン(LINE)いじめ
LINEはとても便利で、連絡を取るツールとして主流になっています。
でも、その便利さ故にいじめに使われることも多いのです。
機能の中でグループLINEというものがありますが、いじめの対象になっている人がグループに入ってない状態でその人の悪口を書いたり、逆にいじめられている人がグループに入っているとわかっていて悪口を書いたりと方法は様々です。
これもネットいじめと一緒で解決策をあげるのは難しいと思います。
自分なりにどのようなことをしてあげられるかを考えて書くことができれば良いですね。
人権作文の差別に関するテーマ5選 その3:いじめの体験談
みなさんの中にはいじめの実際にいじめの現場を見たことがある人もいるかもしれません。
それに、いじめの加害者や被害者の人も中にはいるとおもいます。
体験談として書く場合、そのときの自分の立場で書くのはもちろんですが、違う立場の人の気持ちも考えて書けると良いとおもいます。
想像で書くのとは違い、体験したことを具体的に書くことによって読み手にわかりやすく、深みのある文章が書くことができるとおもいます。
人権作文の差別に関するテーマ5選 その4:東日本大震災関連のいじめ
震災関連のいじめは人によっては少し馴染みのない問題かもしれません。
ですが、当事者の中にはとても不快な思いをしている人が多くいます。
たとえば、福島第一原発の影響で避難を余儀なくされた子どもたちは避難先にある学校に通うようになります。
そこで仲間はずれにされたり、賠償金をもらっているからとういう理由でお金をたかられたりと様々な被害にあっています。
実際に避難した子どもたちのなかで何もいじめの被害を受けていない人は38%しかいないそうなので、多くの人たちが辛い思いをしています。
これは被災していないひとが被災者の気持ちを理解しようとしないことで起こる問題だとおもいます。
作文として書く場合、自分が被災していたらどういう気持ちだろうか。
また、避難してきた人がいたらどういうことがしてあげられるだろうか。
など、想像力を働かせて書けると良いとおもいます。
人権作文の差別に関するテーマ5選 その5:大人の社会でのいじめ
大人の社会というと少し想像するのが難しいかもしれません。
でもニュースなどで’’パワハラ’’という言葉を聞いたことはありませんか?
パワハラとは基本的に上の立場の人が下の人に対して理不尽な要求をしたり、高圧的な態度を取ることを言います。
みなさんも将来的には社会に出ていくとおもいますので、全く関係のない話ではありません。
このテーマで書く場合には、ニュースやネットなどで調べてみてどのようないじめが行われているのか。
また、自分なりにこうすれば解決するんじゃないか。
などを書いていけると良いですね。
補足:人権作文の「いじめ」テーマと書き方と考え方
いじめについて書く場合、その深刻さをどのように表現すればよいのか、また、自分の意見をどのように述べればよいのか悩むこともあるでしょう。
ここでは、いじめをテーマにした人権作文の書き方について、具体的なアドバイスを提供します。また、いじめについて深く考え、自分の意見を形成するための参考情報も紹介します。
1. いじめの種類を理解する:
いじめはさまざまな形で存在します。学校でのいじめ、ネットいじめ、職場でのパワハラなど、いじめの具体的な事例を調査しましょう。それぞれの事例がどのような影響を及ぼすのか、また、それが人権にどのように関連しているのかを理解することが重要です。
2. 自分の立場を明確にする:
作文を書く際には、自分がどの立場から話を進めるのかを明確にしましょう。被害者、加害者、第三者、それぞれの視点から書くことで、読者に対して異なる洞察を提供することができます。
3. 具体的な解決策を提案する:
いじめの問題をただ描写するだけでなく、具体的な解決策を提案することが重要です。それは、学校や社会がとるべき対策であったり、個々の人々が日常生活で心がけるべき行動であったりします。自分なりの考えを述べ、読者に対して行動を促すメッセージを伝えましょう。
4. いじめに関する支援情報を提供する:
いじめに苦しんでいる人が読者にいるかもしれません。そのような人々に対して、相談窓口や支援団体の情報を提供することで、具体的な助けを提供することができます。有名人の中にはいじめ体験をバネにして大活躍をされている方もたくさんいらっしゃいます。そういった方の体験談を読み、自分なりの考えをまとめるのもひとつの手です。
以上のポイントを踏まえて、人権作文を書く際の参考にしてみてください。そして、夏休みの宿題だけでなく、日常生活での人権問題について深く考えるきっかけにしてみてください。
みんなが悩む「書き出し」と「結び方」をスラスラ書くコツとは?
作文を書くにしても書き出し方がわからなかったり、文章を書いても最後のまとめ方がわからないって人はけっこういるんじゃないでしょうか。
まず「書き出し」はこれからこのテーマについて書きますよっていう説明をしなくてはなりません。
たとえば、
のように全体の簡単な説明をして、その後にエピソードなどを書いていくと自然な流れになります。
「結び」の書き方はそれまで書いてきた作文のまとめであるとともに、書き終わったあとにどう思ったのか、どうすればその問題が解決するのかを書くところになります。
なので、
などと書くとスッキリとした文章になります。
いじめを題材にした人権作文のまとめ方は?
いじめをテーマとして書く場合、まずはどういった種類のいじめについて書くのか、自分がどういった立場(被害者、加害者、第三者)で書くのかをはっきりしたほうが良いです。
そこを決めないと全体的にふわっとした文章になり、読み手に伝わりづらくなります。
段落別にまとめると、
- 一段落目・・・どんないじめでどの立場で書くのかはっきり提示する
- 二段落目・・・決めたいじめの種類でエピソードや具体的な問題点を書く
- 三段落目・・・二段落目に書いたことについて自分が思ったことや解決策をまとめる
このような流れで書いていくと読みやすく、きれいな文章になります。
いじめで苦しい思いをしている場合は?
実際にいじめの被害にあっている人はとても苦しい思いをしているとおもいます。
周りに相談したくても頼れる人がいなくて一人で抱え込んでいるひとが多いです。
そんな人がいじめについて作文を書くとなるとさらに精神的に追い詰められるとおもいます。
でもやっぱり宿題として出るので書かなければ先生に怒られますよね。
そこでおすすめしたいのは作文を作文として書くのではなく、自分が実際に受けている被害を書いて先生に伝える手段として使うことです。
勇気がいるとおもいますが、思い切って先生に伝えることで状況は少しでも変わるとおもいます。
いじめは全国的に問題になっているので、先生もちゃんとした対応をしてくれるはずです。
そんなことができれば苦労しないよっていう人もいるかもしれませんが、今の状況を変える一つの手段として考えてみてはいかがでしょうか。
学校の先生に相談するのが難しい人はいじめの相談窓口がいくつかありますので一度電話をしてみるのも良いとおもいます。
みんなの人権110番(0570-003-110)
全国の法務局・地方法務局及びその支局で開設している、電話による相談です。
子どもの人権110番(全国共通フリーダイヤル 0120-007-110)
いじめ、虐待など、子どもの人権問題に関する専用相談電話です。子どもの保護者など大人が利用することもできます。
インターネット人権相談受付窓口(24時間受付)
パソコンや携帯電話からインターネットを利用して、いつでもアクセスでき、相談を行うことができます。
まとめ
- 人権作文は3つの段落に分けて書く
- いじめについて書く場合、どんな種類のいじめか、どの立場から書くのかをはっきりする
- 「書き出し」「結び」の書き方を意識して自然な流れで文章を書く
- いじめで辛い思いをしているひとは勇気を出して先生に相談するか、相談窓口などに連絡してみる
作文を書くのってやっぱりめんどくさいし難しいですよね。
私も昔はすごく悩まされていました。
でも今回紹介した書き方やおすすめのテーマを参考にすれば書きやすくなるのではないでしょうか。
いじめはもしかしたらみなさんにとっては一番身近な人権問題かもしれません。
解決したくてもその方法ってわからないしすごく勇気がいりますよね。
でも、作文を通していじめについて調べることで今の状況が少しでも変わるかもしれません。
また、作文を書くことによって’’人権’’について深く考える良いきっかけにもなります。
みなさんはこれからの人生で様々な’’人権’’に関する問題に直面するとおもいます。
きっと調べたことが役に立つときが来ますので頑張って書いていきましょう!!
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