中学生になると夏休みの宿題などで「意見文」というものがでてきます。読書感想文は知ってるけど、意見文って何!?という方もいると思います。
インターネットで例文も検索できるけど「パクったら先生にバレるかも…」と心配していませんか?
そんなあなたに今回は「部活を通して学んだこと」というテーマでの意見文の書き方、パクリにならないコツについて解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
なぜ「部活」は意見文テーマにおすすめ?
意見文のテーマに部活が挙がることが多いのには、どのような理由があるのでしょうか。
それは、部活は授業では学べないようなことをたくさん学べる場だからです。
団体行動の大切さ、社会のルールなど、非常に多くのことを経験して学び取ることができるのです。
意見文ではこのように普段の学校生活では得られない体験や、そのとき自分がどのように感じたかを書いていくと良いでしょう。
また、部活が体育会系か文化系によって書いていくべき内容は変わってくるため、それぞれの構成を次に紹介していきます。
書き方のポイントを部活の種類別に紹介
体育会系の部活の場合
体育会系の部活といえば、一般的に先輩・後輩との上下関係が厳しいため社会のルールを学べたり、練習や試合を通して体力的にも精神的にもタフになることができます。
そんな体育会系部活を意見文のテーマに使うときは自分が努力した経験を書くのがよいでしょう。
たとえば試合に出してもらうためにどのようなことをしたか、それによってどのような結果が得られたか、さらにその経験が将来どのように役立つと考えられるのかなど、どんどん掘り下げていくことができますよね。
ほかにも、一緒に切磋琢磨した仲間との絆、部活での嬉しかったことや辛かったことなど色々なポイントについて書くことができます。
文化系の部活の場合
文化系の部活は部活によって性質も様々で、吹奏楽部のように運動部並の体力が必要な部活もあれば、書道部のような作品づくりに神経を研ぎ澄ます必要のある部活もあります。
そんな文化系部活を意見文のテーマに使うときは、文化祭やコンクールへの出展の際に同じ部活の仲間で協力して一つの目標に向かってしたこと、その中で得られた成功や失敗などの経験。について書くのがよいでしょう。
「部活」の意見文の書き出しは?
みなさんがまず迷うのが意見文を書くときの「書き出し」だとおもいます。
「部活を通して学んだこと」というテーマであれば、それに続く自分の意見をそのままつなげればいいです。
たとえば、部活で学んだことが団体行動の大切さであれば
また、努力することの大切さであれば
など、最初の書き出しの文に自分の意見の結論を書くことでこれから書いていく内容への繋がりがスムーズになり、読む方としてもわかりやすくなるのです。
他にも、
- 責任を全うすることの大切さ
- 礼節の大切さ
- 仲間を持つことの大切さ
などが挙げられそうですね。
意見文の基本構成と書き方のコツ
そもそも意見文って?という人もいるとおもいますが、意見文とは’’自分の主張を他の人に伝えるための文章’’のことです。
今まで書いていた感想文は「〜だと思いました。」など自分の感じたことを書けばよいものでしたが、意見文では自分の考えをハッキリと提示して、ときには他人の反対意見と比較して相手にわかりやすく物事をつたえるための文章をもとめられます。
そう言われたらすこし難しく感じるとおもいますがなんで学校はこのような宿題をだすのでしょうか。
それはこれから高校生、大学生、社会人になっていくにつれて意見を求められたときに自分の主張をハッキリとわかりやすく相手に伝えるスキルが必要になるからです。
実際大人のなかには自分の意見をわかりやすく伝えられない方も意外と多いです。
だから自分の主張を相手に伝えるための練習として宿題ででるんですね。
最近では高校受験でも出題されたりしているそうです。
なので宿題でまじめに取り組むことで近い将来、そのまた先の人生でも役に立つことでしょう。
意見文の構成としては、
- テーマに関して自分の意見を書く。
- そう思った理由を自分の体験などをもとに書く。
- 反対意見などと比較しながら再度自分の意見が正しいことを書く。
このような流れで書いていくと客観的にみてもわかりやすい文章になるとおもいます。
ここで気をつけたいのは自分の意見を最初から最後まで一貫して書くことです。
どっちつかずの文章では読む人が’’結局なにが言いたいの?’’っておもってしまうので、自分の主張が最初と最後で変わらないように書くのがポイントです。
宿題としてだされる意見文の文字数は学校によって様々だとおもいますが、多いところでは2000文字、作文用紙で5枚分の量がだされるところもあるようです。
文字数が多いときは上にあげた構成の2を複数書くことで補えるとおもいます。
文章を読むことで書くスキルも上がる
赤ちゃんの成長過程からもわかるように、人間はまず「聞いて」から「話せる」ようになります。同じことが「読む」と「書く」の関係にも言えます。
さまざまな言葉や文章を読み慣れ、色々なフレーズやテーマが頭の中にたまっている状態を作ることで、自分が文章を書くときになってそれらを上手く使いこなし、素早く書けるようになるのです。
ニュースにも触れられるので新聞を読むのがおすすめですが、大人向けの新聞は読み方のわからない漢字もありますし疲れてしまいますよね。
朝日中高生新聞なら難しい漢字もフリガナつきの、中高生向けに書かれた難易度で読むことができます。時事ニュースや定期テスト対策の情報、読み物などが載っており届く頻度も週一回なので、忙しいスケジュールの合間でも自分のペースで読み進められます。
私も子供の頃に読んでいたのですが、まだ連載開始からまもない『落第忍者乱太郎』の最新話がここだけで読めるのを楽しみにしていた記憶があります(アニメ化なんてされる前の、めちゃくちゃ昔の話です 笑)
「中高生向けに書かれた正しい文章」を読み続けることで、意見文のようなキッチリした文章が必要なときにもうまく書けるようになりますよ。
新聞を読んで時事ニュースに慣れたら、意見文のテーマにニュースを選ぶこともできるようになりますね。詳しくはこちらの記事で解説していますので、あわせて読んでみてください。
パクリにならないための書き方
書き方を覚えても正直なところ、意見文を書くのは大変な作業です。
検索をすれば例文やまとめのサイトが見つかり、それをコピペすれば楽じゃない?という気持ちもわかります。
ですが、その文章がパクリかどうかをすぐに判定できるサービスもあるので先生方にはすぐにバレてしまうでしょう。
ただし、これまでに紹介したような基本的な構成は意見文に共通するものですし、部活に関して言えば書き出しもある程度は似たものが挙がるものでしょう。
その辺りについては真似してもらってもまったく問題ありません。その大枠に自分自身の部活における体験を組み合わせることによってオリジナリティを出せば、パクリを回避できますよ。
まとめ
今回の記事のポイントをまとめてみます。
- 意見文とは’’自分の主張を他の人に伝えるための文章’’のこと
- 自分の意見を最初から最後まで一貫して書くこと
- パクリは絶対にバレます。基本の構成に自分の体験を組み合わせて書きましょう
感想文とは違って、意見文はとても難しく感じるとおもいますが、書き方を覚えてしまえばどんなテーマであっても書けるようになります。
最初は大変ですが数をこなして上達すれば、将来必ず活きてくるので頑張ってください!