見ると気が重くなる夏休みの宿題。
不得意な人にとって一番困るのが工作ですよね。
暑すぎて外に出られないことや、親も絵が苦手な場合は頭を抱えてしまうことでしょう。
材料費もあまりかからず、簡単で手抜きに見えない作品を作るなら、砂絵がおすすめです。
直線的なデザインで下絵を作り、紙を剥がしてシール部分に砂をつければ、素敵な作品が出来上がります。
砂絵の色のバリエーションにもよりますが、シンプルな構図でも見栄え良く仕上がります。
砂をしっかり定着させるのが、きれいに仕上げるコツです。
のりを均等に素早く塗るのは大変ですので、砂絵用の専用のり付き台紙(タック付き台紙)を使います。
カッターナイフを使う作業は、大人の方が付き添いましょう。
紙の部分を切りとってのりの部分が出たら、カラー砂をふりかけて少し置いてください。
紙を立てて余分な砂を落とします。
砂が十分つかない部分には、もう一度ふりかけ、少し指先で押さえればいいでしょう。
では、砂絵の作り方が理解できたところで、夏休みの工作として砂絵の小学生向けテーマをご紹介していきましょう。
参考動画:光栄堂動画 砂絵の作り方
夏休みの工作砂絵小学生向けおすすめテーマ5選その1:海の絵
最初におすすめするのは海の絵です。
直線的なデザインの方が、カッターで紙を切り取るときも扱いやすくなるからです。
不器用さんでも、慎重に作業すれば作品が作れます。
手っ取り早く作るポイントは、砂浜と海、赤いヒトデと言うシンプルな構図にすることです。
砂浜は薄い黄色、海は青、ヒトデは赤で着色すれば、とても鮮やかな作品に仕上がりますよ。
夏休みの工作砂絵小学生向けおすすめテーマ5選その2:星空
この題材をおすすめする理由は、1と同じく直線でかけるということです。
星の下絵を書いて少しずつ刃を動かしていけば、簡単に切れますよ。
星の形を書くときは、すみの細くなっている部分まで丁寧に切り、着色するときは砂をトントンとたたきこみましょう。
その後上から少しおさえて、砂が落ちないようにします。
構図としては黒い背景に、青や赤、黄色い星を書きます。
まずは星の部分を切り抜き、砂をつけて着色してください。
それが終わったら、背景に取り掛かりましょう。
絵の下の方に、家や街並みを書くとプロの作品らしく仕上がりますが、省略しても構いません。
雰囲気を出したければ、その部分を白っぽい砂で着色し、グラデーションをつけます。
黒い空と街明かりで照らされた地上部分と言うコントラストを演出してもいいですね。
夏休みの工作砂絵小学生向けおすすめテーマ5選その3:海の上のヨット
ヨットの船部分に曲線が多少入るものの、基本的に直線に沿って切ればいいので、とっつきやすいでしょう。
海を描いた後、ヨットの船の部分を描きましょう。
その真上に、三角形の帆を足してください。
波を描き加えて、ヨットに波が当たる様子を表してもいいですね。
ヨットの船の部分を黒か茶色で着色しましょう。
帆については、好きな色で色づけして構いません。
それが終わったら海の部分を切って青く塗り、空の部分を着色します。
空は海と見分けがつくように、夕焼け空や夜明けの薄い水色で着色してみましょう。
夏休みの工作砂絵小学生向けおすすめテーマ5選その4:好きなキャラクターをモチーフにする
あなたには昔好きだった本のキャラクターがいますか。
これは道具の扱いにある程度慣れた人向けですが、少し曲線のある作品であっても、方法次第ではきれいな円や楕円ができますよ。
コツは一気に切らず、紙を回しながら少しずつ切り進めていくことです。
子供向けの絵本で有名な、「だるまさん」シリーズの絵本、もしくはアニメのキャラクターをモチーフにしましょう。
ポケモンのピカチュウはシンプルなので、いいかもしれませんね。
綺麗に仕上げるコツは、色と色の間にスキマを作らないよう砂で埋めることと、基本となる黒い線をしっかり塗りつぶすことです。
モチーフのキャラクターを選ぶときは、手持ちのカラー砂で対応できるものにしておきましょう。
原色系なら大抵大丈夫です。
夏休みの工作砂絵小学生向けおすすめテーマ5選その5:身近なものを選ぶ
さて曲線を使った作品をおすすめしました。
さらにレベルの高いものを作りければ、朝顔やヒマワリなど花の絵を少し単純化して描いてみてもいいでしょう。
花を正確に描くのは大変ですが、「典型的なお花の形」であれば、ハードルも高くありませんよね。
どうしても大変な時は、ネット上に型紙のデータがありますので、ダウンロードして台紙にしっかり貼り付けて切るのもいいでしょう。
意外と切り絵のデザインが流用できますよ。
カラフルな砂は自分で作れるの?
売っているカラー砂以外の色が欲しい時、砂を自分で作ってみましょう。
粉末状のテンペラ絵の具と、砂とジップバッグがあれば大丈夫です。
砂の代わりに塩を使ってもいいですよ。
まずはいらない空きびんかジップバッグに砂(塩)を入れます。
粉末テンペラ絵の具を小さじ1入れて、よく混ぜます。
密閉できるものでしたらふってもいいでしょう。
割り箸で混ぜても構いません。
砂絵用の砂はカラーバリエーションや量が少ないので、手作りできると楽しいですし、経済的でもあります。
反対に、あなたが全くの初心者で、とにかく手順通りに作業をして作品を仕上げたいのであれば、市販の砂絵キットをおすすめしましょう。
1.砂絵セット 中[ラメ粉付]
ラメの入った粉がきれいなキット。
これ1つで作品が仕上がるのでお手軽です。
2.カラーサンドすな絵キット うさぎ RN
カラー砂が8色入っています。
はがして色を付けるだけなので、とにかく簡単です。
3.砂絵キット あさがお
こちらはお花モチーフの作品です。
こちらもカッターいらずですので、怪我せず作業できます。
作った砂絵に一工夫!
そのままでもきれいですが、もう少しにぎやかにしたいと思いませんか。
砂絵の表面にあまり重いものをつけると、砂ごとはがれる可能性もあります。
できるだけ軽く、派手な素材を使うのをおすすめします。
1.木工ボンドでスパンコールを貼り付ける
これが一番楽でしょう。
貼った後に、スパンコールの上から少し広めにボンドをつけると、より取れにくくなります。
乾けば透明になるので、見た目も悪くなりません。
2.小さいリボンをつける
100円ショップや手芸店に小さなちょうむすびのリボンが売っているでしょう。
そうしたものを貼り付けると面白いですよ。
または、サテンの細いリボンを貼り付けて虹を表現するなど、可能性はいくらでもあります。
3.ビーズを貼る
ボンドをランダムに紙面につけて、そこにビーズを置きます。
できるだけ強力にくっつけられるものがいいでしょう。
ホームセンターにありますし、日曜大工にも使えるので一本買っておくと便利です。
最後に
- 砂絵を簡単に仕上げるなら、海の絵がおすすめ。直線デザインは切るのも楽。
- 星空を描くのも簡単。星に色を付けたあと、空を塗ればよい。絵の下の方を白っぽく着色し、中間を白と黒の混ざった感じにするのも面白い。
- 海とヨットの絵もよい。ヨット、帆、海、空の順に着色する。海と空が同じ色にならないよう、配色に工夫をする。
- 曲線でできたモチーフに挑戦するのもよい。できるだけ簡単なキャラクターから始めるのが成功させるポイント。カッターはゆっくりと、紙を回しながら切ること。
- 身近なものを単純化して描く。自分で描かなくても、ネット上の砂絵や切り絵の型紙を印刷して、貼り付けて切っても良い。
- 砂絵の砂は、テンペラ絵の具で着色できる。砂を少しだけ買うのも難しいので、塩を使ってもよい。
- 砂絵に一工夫。スパンコールを貼る、小さい蝶結びのリボンを貼る。ビーズもきらきらするので、目立つしきれい。
いかがでしたか。
砂絵は紙を切ってはがす作業が大変ですが、キットを使って楽しむのも手です。
本格的にオリジナル作品が作りたくなったら、専用の紙を買って挑戦してみましょう。
夏休みの心配事はさっさと片付け、長い休みを楽しみましょう。
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