クラリネットをこわしちゃった!という童謡で出てくる黒い縦笛のクラリネット。
柔らかくて優しい音色が特徴で、聴いているうちに眠くなってしまった…なんて方もいるのではないでしょうか?
クラリネットは吹奏楽においてメロディラインを持つ花形楽器!
ですが、音を出すのが難しい楽器といわれていて、思ったようにキレイな音が出せない…長く吹いていられない…なんて思っている方もいるかと思います。
そこで今回は、クラリネット初心者におすすめ!5つのお話をご紹介いたします。
- クラリネットが上手い人の特徴は?
- クラリネット奏者に向いている性格ってあるの?
- 吹奏楽コンクールに向けてのおすすめ練習方法
- クラリネットあるある5選!
- 魅力と役割、目立つおすすめ楽曲3選
これからクラリネットに挑戦したいと思っている方、もっと上達したいと思っている方も、皆さん楽しんで実践してみてくださいね♪
クラリネットが上手い人特徴は?
ロングトーンが綺麗に吹ける
全てにおいてロングトーンという基礎があります。
そこからタンギングや強弱などを付けて曲へと繋がっていくものですが、基礎が身に付いている人とそうでない人は音の厚さが全く違います。
音域が約3オクターブ半と広く、表現力が豊かなので、吹奏楽では全体をリードしていく重要なポジションになります。
大人数で吹くというバランスを考えられる
吹奏楽においてクラリネットパートは、20名大勢のところもある大所帯!そのため、誰か一人が抜群に上手でも意味がないのです。
全員のバランスを考えて、アピールするところ、サポートに徹するところなど、自分の役割を考えられていると、上手いなぁ!と思われますよ!
クラリネットに向いている性格ってあるの?
柔らかいほっこりするような音を奏でるクラリネットは、音色通りの性格が向いているのでしょうか?
私が思う向いている性格は、
- 大人数をまとめる「リーダー的要素を持つ人」
- 全体のバランスを考えられる「協調性ある人」
- 音色の通り「優しくて奥深い人」
コンサート・マスター(またはミストレス)という、楽団全体を取りまとめるポジションは、クラリネットパートから1名選出されます。
そのため、パートだけでなく全体を引っ張っていく力のある性格が向いています。
また前の回でもあったように、大所帯で演奏するので協調性のある性格はクラリネットに向いているといえます。
あ、当てはまってる?と思ったあなたはクラリネット向きかも…?
吹奏楽コンクールに向けての練習方法
吹奏楽部員なら誰しもが目標とする、一大ベント「吹奏楽コンクールでの金賞」!
コンクールのための戦略的な練習法と、もっと技術が上手くなる練習法を紹介しますので、全員でトライしてみてください!
コンクールを金賞へ導く!練習編
楽器の中でもパートが多いクラリネットは、それぞれに合ったパート分けが重要になってきます。
1番は、息のスピードが速い、引っ張っていける人。
2、3番は、1番を支えてハーモニーをつくる所で、正直メロディラインより難しいポジション!なので上級生を振り分けた方が良いですね。
そして、1~3番でのパート練習に力を入れましょう。
バスクラがいるなら、クラリネットパート練習ではなく、必ず低音の金管楽器とのパート練習を行ってくださいね!
もっと上手になる!基礎練習編
1.口周りの筋肉を鍛える
初心者は口周りの筋肉がまだ鍛えられてないことが多いです。
そのためすぐに口が疲れてしまい、息漏れをしてキレイな音が出せません。
口を「エの字」にして、横に20秒引っ張る運動を、時間があるときに少しづつ行うのがおすすめです!
2.ロングトーンの練習
息を吸うときに肩が上がっていないか、音の吹き始めから終わりまで音量が変わっていないかを意識して、音を遠くに飛ばすイメージで伸ばしてください。
音が割れたり、リードミスなどを怖がって、しっかり息が入らないのが一番いけないことなので、腹式呼吸で深いブレスをして、しっかり音を鳴らすことを意識しましょう
3.幅広い音域の練習
オーケストラをアレンジした曲だとバイオリンパートを担当したりするので、幅広い音域を演奏できることが大切になってきます。
音域の幅を広げられるスケール練習を行うことで、高音でも太い音で鳴らすことが出来ますので、下のエチュード練習本を参考に練習してみてください。
Jacques Lancelot: 25 Etudes Faciles Et Progressives / ジャック・ランスロ: 25のエチュード
クラリネットあるある5選
その1.リコーダーとおなじでしょ?
縦笛って所だけで、 指使いや吹き方も一緒と思われがちなクラリネット。
リードも使うし全然違いますから!って声を大にして言いたいところ(笑)
その2.サックスへの嫉妬
同じリード楽器として、サックスの方が簡単に吹けるのに…とか思ってたりします。
これを言ったら怒られるかも…?
その3.リードにお金かかりまくり
選択肢が多すぎるクラリネットのリードは、常に4、5本は常備していないといけません。
それと、1本これと決めて大事に育てる「本番リード」もありますよね。
本番リードとして吹きやすいものを選ぶためにも、たくさん試して見つけ出さないといけませんね。
その4.女性社会の恐怖
吹奏楽部のクラリネット奏者って女性が多い傾向にあるんですよね。
そのため男性は少しいづらい感じになっていることが多いかも…(笑)
その5.ポップス曲のテンションは上がらない
意外と目立たないんですよ、ポップス曲。
ジャズやオーケストラ曲はクラリネット中心なので、そっちやろうよーって本音を言いたい感じです(笑)
クラリネット奏者はここを見てほしい!魅力、役割とは?
魅力はやっぱり柔らかくて表現力の豊かな音色が一番。
コンサートマスターがいたり、メロディラインなどの役割があります。
大勢で同じメロディラインを吹いた時の音の厚みと、超絶技巧といわれる難しい技術は、他の楽器では真似できないクラリネットならではの見せ場!
ぜひ注目してください♪
クラリネットが活躍するおすすめ3曲はこちら!
ラプソディーインブルー/ジョージ・ガーシュウィン
この曲は「のだめカンタービレ」で使用されてから一躍有名になった曲ですよね!
冒頭のソロは、クラリネット奏者なら一度は吹きたいと思う曲!かっこいいグリッサンドは注目です。
ムーンライト・セレナーデ/Glenn Miller
この色っぽいクラリネットメロディは、ザ・クラリネット!というような、甘い音色が生かされた曲ですね。
ジャズもまた美しい!
Clarinet Candy /Leroy Anderson
クラリネット2名のソリ+楽団で、軽快だけど聴きごたえのある楽しい1曲!
演奏会のアンコール曲に選ぶとかっこいいかも。
まとめ
- クラリネットが上手い人の特徴は、ロングトーンが綺麗に吹けて、全体のバランスを考えられる人
- 向いている性格は、リーダー的や協調性のある人
- 上達する練習法は、口周りの筋肉を鍛えて、ロングトーンを大事に、パート練習に力を入れて
- クラリネットは柔らかい音色が魅力で、超絶技巧もできる楽器。吹奏楽の花形!
柔らかくて繊細なクラリネットは、吹奏楽で特に輝く楽器です。
自分たちの音色にうっとりするような演奏ができるように、楽しみながら頑張っていきましょう♪
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