ホルンって実は、「世界一難しい楽器」としてギネス認定されているのを知っていますか?
でも、ちゃんとした練習法を意識するだけで、ホルンはぐっと演奏しやすい楽器に変化します!
「先輩のようにキレイな音を出したいな…」
「初心者だけど挑戦してみたい!」
「コンクールで金賞をとるためにはどうしたらいいんだろう?」
今回は、そんな悩みやギモンを解決するホルンにまつわるエピソードを紹介します!
- ホルンが上手い人の特徴は?
- ホルンに向いている性格ってあるの?
- コンクールに向けてのおすすめ練習方法
- ホルンあるある5選
- ホルンの魅力・役割とおすすめ楽曲3選
木管楽器のような柔らかい音色から、勇ましい雄たけびのような音色も出せるホルン。
これから始める方ももっと上手になりたい方も、この記事に書いてあるポイントをおさえて、みんなで楽しみながら上達していきましょう!
ホルンが上手い人の特徴は?
全楽器の中で唯一、上吹き(高音を主に吹くパート)下吹き(低音を主に吹くパート)と、同一楽器内でもパート分けされるほどに音域が広くて難しいとされているホルン。
上手くなるためには、ただひたすらに練習することがいいと思っていませんか?実はそれ、間違いです。
上手い人というのは、どうしてできなかったのか?をしっかり考えられる人です。
うまく吹けなかった時、すぐに吹き直さない。一旦楽器を置いて考える。
息の量が足りなかったから?くちびるの力は強すぎじゃなかったか?
こういった点をひとつひとつ考えてから練習を続けるようにすると、ぐっと上達できますよ!
ホルンに向いている性格ってあるの?
楽器それぞれに、奏者の性格の傾向ってありますよね。ホルンの場合はどんな人が向いているでしょうか?
基本は裏打ちやロングトーンなど、あまり主役にならないポジション。それでも、私のリズムが周りのみんなを支えているんだ!と思って、単調なリズム打ちでも飽きずに吹ける人がいいですね(笑)
つまり、こんな性格の人がホルン向きと言えそうです。
- 裏方でみんなを支えることが好き
- 忍耐強い
- 負けず嫌い
また、音が外れやすい楽器なので、失敗しても諦めない人が上手くなる可能性を秘めています!
ホルンあるある5選
ここで、ホルンあるあるも5個挙げてみましょうか。
①部長が多い
ホルン奏者の部長率、結構高くないですか?(笑)
部長を任せても大丈夫だと思うぐらいしっかりした、頼られる存在の人が多いからかも?
②自分たちは影の支配者だと思っている
ホルンはマーチなら裏打ち、バラードならロングトーンなど、曲の構成上なくてはならない存在。
逆に、ホルンが崩れたら曲が進まないんです。
ある意味メロディより大事でしょ?私たちがいないと曲が止まっちゃうんだよ?本当の支配者は私たち!という感じでしょうか。
③余り物扱いされがち
吹奏楽部で人気なのが、花形のトランペットや、可愛いフルート、クラリネット。
一方でホルンは、楽器選びのジャンケンで負けたから渋々…という人もいないでしょうか?
自らホルンを志願した人までもが、かわいそうな目で見られるあの感じ…あるあるです。
④でも本当は目立ちたい
メロディはトランペットが…ほら次はアルトサックスが…と他のパートを羨ましい目で見がちなホルン。
だから、いざ自分にメロディが回って来た時の、「ホルンのターンがキターーー!」感はすごいですよね(笑)
さぁみんな私を見て、と高らかに吹いちゃいましょう!
⑤変人が多い
他の人から変人と言われても、認めない人が多いかもしれませんが。
メロディが回ってくれば時に狂ったように吹き荒れたり、ホルン奏者同士でしか分からない喜びや辛さを永遠と話していたりする傾向にあると思います(笑)
コンクールに向けての練習方法
部活動の一大イベント「夏の吹奏楽コンクール」。コンクールで大事なのは、一体感があるよう聴かせられるかということ。一人だけが上手でも意味がありません。なので、
- ホルンだけでのパート練習
- バスパートと合同パート練習
- 全体合奏でのバランス練習
と、パート練習でホルンチームとしての一体感、次にバスパートと一緒に練習してリズム隊との団結を強くし、最終的に全体合奏でバランスをみることが重要です。
ちなみに、コンクール対策だけでなく日頃から私が練習で大切にしていたことは、
- 姿勢を整える
- 深く呼吸をする
- 理想のホルン奏者の演奏を真似する
という意外と基礎的なポイントで、背筋はのばしすぎない程度の姿勢で、腹式呼吸による深いブレスを意識していました。また、楽器を吹かずに呼吸単体の練習をすることも効果的です。
それと同時に、「こういう音で吹きたい!」と自分が憧れる先輩やプロ奏者の真似をすることで、理想のホルン奏者に早く近づけますよ!
ホルンの魅力が際立つ曲、おすすめ3選
ホルンの魅力といえば、特有のやわらかな響きと柔軟な音色。
うっとりするような優しい音を出したかと思えば、激しいシーンでは金属音のような音も出せるので、同じ楽器なの?と思ってしまうぐらい。
金管と木管をくっつける接着剤的な存在であり、曲の要となるリズム打ちを担当するのがホルンの役割です。
ホルンが活躍するおすすめ曲3曲はこちら!
エル・カミーノ・レアル/リード
冒頭からホルンがひっぱっていくメロディから始まり、いきなり主役に!
リードは吹奏楽では定番の作曲家で、コンクールの課題曲として人気が高い曲も多いです。
力強く勢いのある前半、そして中間部は各楽器のソロが柔らかく歌い上げて気持ちいい!
富士山 ~北斎の版画に触発されて~/真島 俊夫
コンクールの課題曲でたびたび真島俊夫の曲が採用されていますが、この曲はホルンをふんだんに目立たせるように使っています。
1:50~のメロディ、4:00~の掛け合い、5:38~のソロ、クライマックスのハイEのグリッサンドは難しいけど挑戦する価値あり!
アフリカンシンフォニー/ヴァン・マッコイ&ザ・ソウル・シティ・シンフォニー
一度は聴いたことがあるかも?甲子園の定番曲、アフリカンシンフォニー。
演奏会形式の場合だと、冒頭はホルンの力強い雄たけびから始まります。
演奏が始まると、ホルンの楽しさが伝わる裏からの掛け合い。そしてこの曲はグリッサンドが多いので、吹いていて超気持ちがいい!
まとめ
今回の記事のポイントをまとめてみます。
- ホルンが上手い人は、できなかったところを考えながら練習する人。量より質が大事!
- 上達するポイントは、姿勢・呼吸・憧れの奏者を真似すること。
- ホルン向きなのは、裏で支えることが好き、忍耐強くて負けず嫌いな性格の人。
- 魅力は柔らかい音色と力強い音圧。曲の構成をしっかり支えて!
世界一難しいとギネス認定されたホルンは、音を出せているだけでもすごいこと!
自分に自信を持って、ホルンを通じて音楽を楽しんでくださいね♪
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