夏休みの宿題の中で時間が掛かってしまうのが自由研究ですよね。
社会や歴史、自然、観察、いろいろとテーマになりそうですが自由と言われると逆に何をやったらいいのか分からなくて、教科書とにらめっこしていませんか。
自由研究はテーマ決め以外にも何かと手間が掛かるので、ついつい後回しになっているお子さんも多いと思います。
そんな中でも理科が好きなお子さんが家で簡単に出来るおすすめの実験を5選をご紹介致します。
日頃から疑問に思っている事、興味のある事も身近な物で意外と簡単に実験するこ事が出来ます。
気になるテーマがあったらさっそく夏休みの自由研究でじっくり取り組んでみましょう。
夏休みの自由研究で5年生におすすめの実験5選!その1:レモン電池実験
レモンを電池にして電球を点灯させる実験です。
普段、食べている果物や野菜で電気が起きるなんて不思議すぎますよね。
レモンの数を増やしたり、金属板の種類を変えたり、並列直列とつなぎ方を変えたりと比較実験がしやすいのでおすすめです。
材料はホームセンターや百円ショップで揃える事ができます。
なぜ果物で電気が起きるのか調べてまとめましょう。
準備するもの
- レモン 2~4個
- 発光ダイオード(LED)モーターやメロディーICでもOK
- 導線 ミノムシクリップのついているもの
- 銅板 10円玉でも代用OK
- アルミ板 1円玉でも代用OK
実験キットも販売されていますので材料を揃えるのが大変だと感じる人は、こちらを購入するのもおすすめです。
レモン電池を作ろう (自由研究おたすけキット)
出版社:学研プラス¥1,320
実験のやり方
- 銅板とアルミ板を同じ大きさにそれぞれ4枚の切る。
- レモンを半分に切り、金属板を差し込む切込みを入れる。
- レモンに銅板、アルミ板それぞれ一枚ずつ金属板を差し込む。
- 導線をつなぐ
- 銅板、アルミ板に発光ダイオードを繋げる。
光らなければ繋ぎ方を間違えている可能性があります。
もう一度確認してから挑戦してみましょう。
他の果物や野菜でも実験出来るので、色々な物をつないで発光するのかしないのか、光の強さの違いを比較してみるのもいいですね。
【1日で終わる自由研究】#レモンを超えろ!いろいろな野菜&果物を電池にしてみたよ
※実験で使用した果物や野菜はもったいないですが体に悪いので絶対に食べないでくださいね。
夏休みの自由研究で5年生におすすめの実験5選!その2:10円玉ピカピカ実験
汚れた10円玉をピカピカに磨く実験です。
と言っても洗剤を付けて、ひたすらゴシゴシときれいに磨き上げる実験ではありません。
家にある調味料を使って10円玉の輝きを取り戻す実験です。
なぜ調味料で10円玉がピカピカになるのか、どの調味料が一番汚れた10円玉をピカピカに出来るのか、自分の予想と実験結果を比較して調べてみましょう。
家にある物で手軽に出来てしまうので、時間が無いお子さんにもおすすめです。
準備する物
- 汚れた10円玉 必要枚数
- 調べたい液体 (醤油、酢、みりん、酒、、めんつゆ、塩水、砂糖水、ソース、ケチャップ、ドレッシング、レモン汁、練り梅、お茶、オレンジジュース、コーラ…などなど)
- 液体を入れる容器 小皿でもいいですが卵のパックを使うと一気に20種類も調べることが出来ます。
- 洗剤
- 汚れてもいいタオル
- 割りばし
- カメラ (あると実験前後の比較がしやすいので写真を撮るのがおすすめです。)
実験のやり方
- 10円玉を洗剤で洗う。この段階ではまだ10円玉はピカピカになりません。
- 卵のパックを切り開いて容器を準備して10円玉を並べて実験前の写真を撮る。
- 卵のパックにそれぞれ液体をかけて1時間放置する。
- 割りばしを使って10円玉を取り出し、タオルで拭いて観察、並べて実験後の写真を撮る。
まとめる時は、前後の写真を並べて貼ると比較しやすくなります。
可能であれば実験した10円玉を透明な袋に入れて一つずつ貼ってもいいかもしれませんが、お金なので無くならない様にしっかり管理しましょう。
夏の自由研究「10円玉を一番ピカピカにする調味料は?」
実験後は10円玉をしっかり水洗いして乾かしましょう。
夏休みの自由研究で5年生におすすめの実験5選!その3:酸性とアルカリ性実験
小学校の理科の実験でリトマス試験紙を使った、酸性、アルカリ性を調べる実験の記憶がある方も多いと思います。
その実験をリトマス試験紙を使わないで家で手軽にやってみる実験です。
リトマス試験紙の代わりに実験で使うのは紫キャベツ。
紫キャベツに含まれているアントシアニンという色素により水溶液の性質を調べることが出来ます。
普通のキャベツでは実験出来ないので買う時はくれぐれも間違えないようにしましょう。
準備する物
- 紫キャベツ 1/2玉
- 調べたい液体 調味料、果汁、洗剤等(危険なので洗剤は他の洗剤と混ぜない様にしましょう。)
- 透明な使い捨てプラスチックコップ 小さいものでOK
- 鍋、包丁、まな板、ザル
実験のやり方
- 紫キャベツを千切りにして、冷凍庫で凍らせる
- ①のキャベツを沸騰したお湯で15分ほど煮ます。
- ザルで濾した液体を透明のコップに均等に分けます。
- 調べたい液体をそれぞれに少しずつ垂らして色の変化を観察する。
紫キャベツの紫色の試液は酸性の液体を入れると赤色に、中性の液体は紫のまま、アルカリ性の液体は青、緑、黄に変化します。
色の変化で液体の性質を調べてみましょう。
紫キャベツの色変わり /自由研究/ 米村でんじろう[公式]
紫キャベツの性質を利用してカラフルな焼きそばを作ることが出来ます。
残った紫キャベツを使って赤や青のカラフル麺の焼きそばを作ってみるのもいいですね。
夏休みの自由研究で5年生におすすめの実験5選!その4:水のろ過実験
ろ過装置をペットボトルを使って作り、汚れた水をきれいにする実験です。
普段、蛇口をひねるだけで出てくる水道水も、ろ過されてきれいな状態で私たちの元へやってきます。
汚れた水をきれいにする仕組みを知る事で、改めて水の大切さを考えるきっかけになりそうですね。
準備する物
- 活性炭
- ペットボトル
- 小石
- 布(脱脂綿でもOK)
- はさみ
ろ過装置の作り方
- ペットボトルのふたに穴を空ける。
- ペットボトルの底を切りとる。
- フタを閉め最初に布(脱脂綿)を入れる。
- 次に小石、活性炭、小石の順番で層になる様に入れる。
- 一番上に布(脱脂綿)を敷き詰めて完成。
ペットボトルろ過装置の作り方!その仕組みから順番に解説
手軽にろ過装置を作れるキットも販売されているので、そちらを利用するのもいいでしょう。
きれいな水の科学ーお醤油を透明にしてみようー【小学生理科】自由研究
新日本通商(SHIN NIHON TSUSHO) ¥1,925
泥水やジュース、コーヒー、牛乳などいろんな液体をろ過して、どのくらいきれいに出来るのか比べて、まとめてみましょう。
※ろ過した水は細菌や雑菌が混ざっている可能性があるので飲まないようにしましょう。
夏休みの自由研究で5年生におすすめの実験5選!その5:手作りバター実験
ペットボトルを振ってバターを手作りする実験です。
バターって本当に自分で作れるの?って思いますよね。
ペットボトルと生クリーム、あとちょっとだけ根気と体力があれば意外と簡単に作れてしまいます。
これなら、楽しみながらアッという間に自由研究を終わらせることが出来るので、最終日に泣きをみているお子さんにもおすすめです。
準備する物
- 生クリーム (動物性で脂肪分40%以上のもの)
- ペットボトル
- 塩 (お好みで)
- はさみ、ゴムベラ
作り方
- しっかり冷やした生クリームをペットボトルに入れる。
- ペットボトルの蓋をしっかりと閉めて上下に勢いよく振る
- 振っているとだんだん固まって生クリームがホイップ状になり、さらに振り続けると分離して水分と固体に分かれます。
- 水分をコップなどに移します。
- ペットボトルを切って固形物を取り出しバターの完成です。
なぜ、振るだけで液体の生クリームが固形のバターになるのか、調べてまとめましょう。
固まるまでの時間を測って、作っている工程の写真を撮っておくとまとめる時に分かりやすくまとめる事が出来ます。
完成したらトーストに塗って美味しくたべて味の感想を書くのもいいですね。
食べる時はお好みで塩を混ぜてあげると美味しいです。
振っても固まりにくい時は氷を使って冷やしてあげると固まりやすくなります。
また分離して出てきた水分もホエーと言ってタンパク質がたくさん含まれた液体です。
プロテインの材料にもなるくらい栄養がたくさん詰まっています。
もったいないのでぜひ、捨てずに料理に使ったり飲んでみて下さい。
おもしろ科学実験 手作りバターの作り方 How to make butter
5年生とは思えない!自由研究のまとめ方は?まとめの構成とコツ
実験が終わると今度は結果をレポート用紙やノート、画用紙、模造紙にまとめていきます。
提出の形が学校で決まってないなら、自分でやりやすい方法でまとめるといいでしょう。
夏休み明けにクラスのみんなの前で発表するなら、画用紙や模造紙にまとめる方が発表の時に見やすくなり、壁に掲示する事も出来ます。
誰が見ても分かりやすくまとめる事はとても難しいですよね。
せっかくの実験もまとめ方によって良くも悪くもなってしまいます。
まとめる時は何を書けばいいのか構成とコツを紹介します。
①実験のテーマ | 何をやるのか考えてタイトルを書く。 |
---|---|
②テーマを選んだ理由 | なぜこのテーマにしたのか理由を書く。 |
③実験の方法 | 実験の方法、手順、必要な道具などを書く。 |
④実験結果の予想 | 実験の結果がどうなるのか自分なりに考えて書く。 |
⑤結果、まとめ | 結果となぜそのような結果になったのかを書く。 |
⑥感想 | 実験をして気付いた事、分かった事、反省などを書く。 |
⑦参考にした本、 サイトの紹介 |
実験中に過程を写真にとっておくと、まとめる時にとても役に立ちます。 イラストや図解と共に写真を貼るだけでも、伝わりやすくなります。 |
そもそも自由研究はなんのため?出さなくてもいいの?
自由研究はテーマからスケジュール、など自分で考えなければならない事がたくさんあります。
自主性や問題を解決する能力を育てるため、たっぷりと時間の取れる夏休みに宿題に出す学校が多いといいます。
自由研究は疑問に思う事、興味を持つ事からスタートして、問題の解決、方法、手段を考え実験する。
そして結果をまとめる事を自分の力でやる事で自主性を伸ばすのに最適です。
ついついお子さんの不器用な手先を見ていると手を出して手伝ってやりたくなってしまう方も多いと思いますが、ここはグっと我慢して見守って励ましてあげましょう。
実験で薬品や火を使う際、刃物を使う際は十分に気を付けて、ケガや事故のない様に気を付けてあげましょう。
実験は失敗する事もありますが、なぜ失敗をしたのか自分なりに考えて、まとめる事で自由研究の内容がより濃い物になります。
失敗から学べる事もたくさんあります。
あきらめないで、どんどんチャレンジしてみましょう。
まとめ
夏休みの自由研究で5年生におすすめの実験5選!
その1:レモン電池実験
レモンやその他の果物を使ってLEDを発光させる実験
その2:10円玉ピカピカ実験
調味料や飲料に10円玉を入れてぴかぴかにする実験
その3:酸性とアルカリ性実験
紫キャベツを使って液体の酸性、アルカリ性を調べる実験
その4:水のろ過実験
ろ過装置を手づくりして水をきれいにする実験
その5:手作りバター実験
ペットボトルを振ってバターを手作りする実験
最近では子供向けの化学実験教室やイベントが開催されていたり、自宅で簡単に実験できるキットなども売っています。
どうしてもテーマが決まらないお子さんは利用してみるといいでしょう。
楽しく勉強出来て、色々と実験してみたくなります。
もしかすると大人の方がハマってしまうかもしれませんね。
夏休みの宿題の最大の難関と言っても過言ではないであろう自由研究を後回しにして、夏休みの最終日に泣きをみないように、早く終わらせて楽しい夏休みを過ごしましょう。
素敵な夏休みになりますように。
【こちらも読まれています】