段々と暖かい日が多くなってくると、保育園では熱中症が心配になりますよね。
今回は、熱中症に関する保育園からのおたよりの書き方をはじめ、おたよりを出すのにベストな時期、熱中症についての知識、予防策をお伝えしていきます。
さまざまなことに気を配らなければいけない保育士さんにとって、熱中症対策は必須情報ですよね。
忙しい保育士さんに有益な情報をお伝えできればと思います。
熱中症に関する保育園からのおたよりの書き方例文!
保育園で熱中症に気を付けるのはもちろんですが、ご家庭での予防も大切ですよね。
早めの時期から熱中症に関するおたよりを出し、熱中症にかかりやすい季節であることをお伝えしましょう。
忙しい親御さんだと、さらさらっと目を通すだけの方もいらっしゃるかもしれません。
おたよりを書く際は、どのようなことに気を付けて欲しいかを簡潔に記載するのがおすすめです。
書き方の例文を3つ記載しますので、おたよりを書く際の参考にしてみてください。
予防が大切なことを伝えたいとき
熱中症にかかりやすい時期です!
朝晩は肌寒いですが、昼間は暑いと感じる日が増えてきましたね。
夏に多い「熱中症」にかかりやすい時期が近づいてまいりました。
熱中症は事前に予防することができます。
大切なお子さんが「熱中症」にならないために、体調管理に気を配ってあげましょう!
<予防策>
- 昼間に外へ出るときは、必ず帽子をかぶせるようにする。
- 長時間炎天下で遊ばせないようにする。こまめに日陰で休憩を取らせる。
- 日差しが強い時は、外で遊ぶのを控えるようにする。
- 水分補給をこまめにする。お水やお茶でもOKですが、スポーツドリンクがおすすめ。
- 風通しのよい服装にする。汗を吸う素材で白がおすすめ。
近年は小さいこどもが熱中症にかかるケースがとても多くなっています。
事前に予防を行って熱中症にかからないようにしましょう。
熱中症になりやすい要因を伝えたいとき
熱中症になる要因について
近年は、こどもが熱中症になってしまうケースが非常に多いですよね。
外出時に帽子をかぶせたり、休憩を取らせることもとても大切ですが、熱中症を引き起こす要因を知っておくことも大切です。
考えられる要因を知って、熱中症にならないよう予防しましょう。
〇熱中症の要因:まわりの環境
- 日差しが強い
- 気温や湿度の高いところに長時間いる
- エアコンがかかっていない(エアコンがない)密室空間にいる
〇熱中症の要因:活動
- 長時間水分をとらない
- こまめに休憩をとらない
- 激しい運動をする
- 長時間日のあたる場所、高温の場所にいる
〇熱中症の要因:体調
- 寝不足が続いている
- 栄養不足
- 夏休みなどで生活リズムが崩れ、不規則な生活になっている
- 食欲がない
夏になれば、考えられる状況ばかりですね。
暑い中外出する機会も多いと思いますが、環境や体調にも気を付けながらお子さんを遊ばせてあげてください。
もし熱中症になったときの対応を伝えたいとき
こどもが熱中症になってしまったら!
こどもが熱中症にならないように気を付けていても、身体の不調を訴えられなかったり、遊びに夢中になってしまっていて、気が付いたときには症状が出ていた・・ということもあるかもしれません。
今回は、熱中症になってしまった時の対処方をお伝えします。
<意識があるとき>
- 涼しい場所で寝かせる
できれば心臓より足が高くなるようにします。 - 衣服をゆるめ、体温を下げる
わきの下・太ももの付け根などに、タオルで包んだ保冷剤をあてます。 - 水分補給をする
冷たい水・経口補水液を少しずつ飲ませます。なければ薄めたスポーツドリンクでもOK。
※嘔吐の危険性があるので、無理に飲ませないよう注意が必要です。
<意識がないとき>
- すぐに救急車の要請をする
- 涼しい場所で横向きに寝かせる
嘔吐の危険性があるため、仰向けは避けます。 - 下あごを前に出す
気道が狭くならないようにします。 - 身体を冷やす
衣服をゆるめ体温を下げます。保冷剤など冷たいものが近くにあれば、わきの下などにあてます。 - 救急車が来るまで目を離さない
突然の嘔吐や呼吸停止の場合があるので必ず目を離さないようにしましょう。
事前に対処法を知っていれば、万が一の事態が発生しても落ち着いて対処することが出来ます。
また、症状を悪化させないためにもこどもの変化に目を配ることも大切です。
少しでも暑そうにしていたりふらつくことがあれば、涼しい場所で休ませましょう。
熱中症に関するおたよりは7月号?8月号?
熱中症による救急搬送状況によると、7月・8月が最も多く、次いで9月・6月が多くなっています。
熱中症は予防をすることで防げる場合もありますので、おたよりを出すのは6月中に親御さんの手元に届くように発行するのがおすすめです。
7月に熱中症に関する情報が多くなるのですが、小さいこどもは自分で予防ができない上、体調不良に気が付かない場合も考えられるため、早めの周知が大切です。
また、親御さんへの注意喚起の意味も含め早めにお伝えしましょう。
保育士が知っておきたい熱中症について
夏が来る前に正しい熱中症の知識を身に着けておくことで、万が一の事が起きても対処が可能になります。
熱中症とはどんな症状か、こどもは熱中症にかかりやすいのか、熱中症にかかってしまったときの対処法についてお伝えしていきます。
熱中症とは?
熱中症は、「熱けいれん」「熱失神」「熱疲労」「熱射病」などの総称で、
- 「気温や湿度の変化に対応できない」
- 「身体の熱をうまく放出できない」
ことにより発症します。
本来、人間は「36℃~37℃」の平熱を、熱を外に逃がすことで保っています。
しかしながら、
- 空調の効いていない室内
- 日差しを直接浴び続ける
- 気温が高い場所での運動
などの条件が重なってしまうことにより、「体温が上昇」し、「血液の量が増え身体全体に血が回る」ことによって、「脳に充分な血液」が行きわたらなくなってしまいます。
このような状態に陥ってしまうと脳が「酸欠状態」となってしまい、「立ちくらみ」「めまい」「意識障害」などの症状が現れます。
小さいこどもは熱中症にかかりやすいってほんと?
こどもは外で遊ぶ機会も多く、大量の汗によって身体の水分・塩分が失われ体温調節が上手くできなくなってしまいます。
- 「大人より暑さに弱い」
- 「照り返しの影響を受けやすい」
- 「自分では予防できない」
ため、熱中症にかかりやすいので大人の配慮が必要です。
- 暑 さ に 弱 い
体温調節機能が未発達のため、暑さを感じてから汗をかくまでに時間が必要です。
また汗をかいた後、体温が下がるまでも同様に時間が必要です。
そのため、身体に熱がこもりやすいのです。 - 照り返しの影響
身長が低いため、地面からの照り返しの影響を強く受けてしまいます。
大人の体感温度の「+3℃」がこどもの体感温度だといわれています。 - 予防できない
遊びに夢中になっていて身体の異変に気が付くことが出来なかったり、体調の変化を感じても上手く伝えられなかったりすることがあるため、発見が遅れる場合があります。
のどが渇いた、なんだか暑いなどの変化を自分で気が付くことが出来ない為、こまめな水分・塩分補給や休憩をはさむよう誘導してあげるのがベストです。
同僚の子どもが熱中症で意識不明になってたんだけど(今は元気)、その同僚に聞いた話。
子どもや高齢者が熱中症になるのは常識、成長期の子どもも熱中症になりやすいらしくて1番危ないって聞いた。それに対して保育園児の子どもに水飲ませすぎた結果おねしょで落ち込ませた私の話もしておいた。
— あーちゃん。は乙女ゲームプレイ中。 (@ahchan_main) September 7, 2018
もし熱中症にかかってしまった場合、どうしたらいい?
熱中症とひとくちに言っても、軽度なものから重度のものまであり、熱失神・熱けいれんなどの可能性がある場合もあります。
少しでも意識障害がみられる場合には、救急車を呼ぶ必要があります。
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