待ちに待ったお盆休み。
家族旅行など外出を計画されている方も多いと思います。
でも、こういったときに限って子供って熱を出したり、ケガをしたりするんですよね。
すぐに病院に連れて行きたくても、お盆期間中って病院はやっているものなのでしょうか?
また、出先でケガや病気になってしまったとき、どうやってあいている病院を見つければいいのでしょうか?
そこで、お盆休み中の病院の休診日などについての紹介とお盆休み中にケガや病気になったらどのように病院を探せばいいのかを紹介いたします。
お盆の病院2023!休み?やっている?
お盆期間中は、診察をやっていない病院が多いのは事実ですが、全部が全部、お盆期間中は診察をやらない病院ばかりではありません。
お盆期間中も診察をやっている病院もあります。
個人病院では、基本的にお盆はお休みのところが多いのですが、わざと休みをずらして取るところもあるので、電話等でお休みを確認してみるといいでしょう。
もしかしたら、いつも行っている個人病院もあいているかもしれません。
基本的に、大学病院や公共病院は、お盆期間は祝日ではなく平日扱いなので、土、日、祝日は休みのところでも、平日扱いのお盆は診察をやっているところが多いです。
そもそもお盆とは何日から何日のことを言うのでしょう。
8月13日が迎え火といってご先祖様の霊を家に迎えて供養し、16日に送り火でご先祖様と送る日となっています。
一般的には、この期間をお盆期間とし、お盆期間に土日を加えた休暇をお盆休みとしているところが多いでしょう。
2023年のお盆休みは、各会社ごとによりますが、大手などは土日を含めた8月8日~16日になるところが多いかと思います。
カレンダー上は8日~11日は平日になりますので、この4日間は、基本的に大学病院や公共病院はやっているはずです。
もし、お盆期間中に緊急で病院に行かなければならないときは、大学病院等の大きな病院に行くことをおすすめいたします。
お盆の病院2023!混雑する?空いている?
お盆休みの期間は、病院は混んでいるのでしょうか。
受診する科や病院の規模にもよりますが、基本的には混んでいると思ったほうがいいでしょう。
出かけている人も多いので、普段より受診する人は少ないのですが、休んでいる病院が多いため、どうしても空いているところに集中してしまいます。
そうなると、混雑は避けられないのです。
予約可能な病院であれば、待ち時間もある程度予想できますが、急に当日行くことになってしまった場合は、何時間も待たされるものと覚悟して行ったほうがいいでしょう。
できれば、お子さんが少しでも気がまぎれるような、何か時間をつぶせるものを持っていってあげるといいでしょう。
お盆明け・お盆前の病院の混雑状況は?
お盆休み期間中の病院は混んでいますが、お盆休み前後の混み具合はいかがでしょう。
お盆が始まる前は、定期的に通院されている方などは、休みに入る前に診てもらって必要な処置をしてもらおうとか、薬が切れたら困るからもらいに行っておこうとか、そういったことで受診する方も多いので、おそらく普段よりも混んでいるでしょう。
それでも、個人病院も大学病院もやっていますので、お盆休み前にお子様が体調を崩しているようでしたら、子供は急に悪化することも多いので、休み前に一度診てもらってもいいと思います。
症状が軽くても、医者に診てもらって、薬を処方してもらえれば、いざというときに対応でるので、安心ですよね。
また、お盆休み明けも、休み中よりは開いている病院が増えるので、休み期間中よりは混んでいないかもしれないですが、それでも病院が開くのを待って来る方も大勢いますので、やはり普段よりは混んでいると思って行くようにしましょう。
夏に流行する病気は?インフルエンザや風邪は?
夏になると、子供たちの間で流行する感染症があります。
主に
- 「手足口病」
- 「ヘルパンギーナ」
- 「咽頭結膜熱(プール熱)」
- 「とびひ」
- 「水いぼ」
などが挙げられますので、それぞれご説明します。
手足口病
病名のとおり、手のひらや甲、足の裏や太もも、口の周囲や口の中、お尻などに、赤いブツブツや水疱性の発疹ができる夏風邪の一種です。
37~38度程度の熱が出ることもありますが、熱が出ない子もいますし、熱が出ても、大体1~2日で熱は下がっていきますので、熱についてはそれほど心配要らないと思います。
厄介なのが口内炎で、痛みが激しい場合は、食事や飲み物も受けつけなくなるため、脱水症状を起こしやすくなる場合もあります。
脱水症状を起こさせないためにも、刺激が少なく、かまなくても食べられるようなものを食べさせてあげてください。
例えば、ゼリーやプリン、豆腐や冷めたおじやなど、とにかく子供が食べられるものを出してあげてください。
飲み物も、オレンジジュースなどは刺激があって口内炎が痛むので、冷たいお茶や牛乳などを出してあげるといいでしょう。
手足口病は4歳くらいまでの子供がかかりやすく、感染症の半数は2歳以下の乳幼児です。
病院に行っても特効薬はありませんし、特別な治療を行わなくても、安静にしていれば1週間ほどで治まる病気ですので、無理して病院に行かなくても大丈夫です。
ただし、口内炎の痛みが激しい場合は、口内炎に対しての鎮痛薬や口内炎用の軟膏を処方してくれる場合もあるので、そういった場合は医師に診てもらったほうがいいでしょう。
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナとは、夏風邪の一種で、主にエンテロウイルス属に属するウイルスに感染することで発症します。
ヘルパンギーナの患者の90%以上が5歳以下で、割合的には1歳代の子供に最も多い病気です。
主な症状は38度以上の高熱が出て、喉の奥の方に水疱ができます。
喉に水疱ができると、飲み込むごとに痛みが生じるため、食欲不振になり脱水症状を起こす可能性もあるので、できるだけまめに水分補給するようにしましょう。
食べ物もあまりかまなくても食べられるようなゼリーやプリン、豆腐などといった柔らかいものを食べさせてあげてください。
ヘルパンギーナの治療は、特効薬がないため、解熱剤を使って熱を下げるなどの対症療法を行います。
熱は2~4日ほどで下がり、1週間程度で治癒しますが、解熱剤は熱を冷ます以外にも、痛みを和らげる効果もありますので、病院に行って処方してもらうといいでしょう。
咽頭結膜熱(プール熱)
「咽頭結膜熱」という言葉を聞いたことが無い方も「プール熱」というとわかるのではないでしょうか。
プールの時期に感染することが多い病気で、夏風邪の一種です。
「手足口病」「ヘルパンギーナ」「プール熱」は、「子供の3大夏風邪」とも呼ばれています。
急な発熱や喉の痛みなど、風邪に似た症状に加え、目やにが多く出るのが特徴で、1歳から12歳ぐらいの子にかかりやすい病気です。
プール熱は、主に咳やくしゃみなどによる飛沫感染がもっとも多いのですが、感染者とタオルを共有したりすることで感染する接触感染や、塩素が不十分なプールに入ることで感染する場合もありますので、夏の時期は手洗いや消毒に力を入れ、人とタオルを共有したりしないように注意しましょう。
また、感染力が強いため、洗濯ものからウイルスに感染する場合もありますので、洗濯物は分けて洗ったり、湯舟も一緒には入らないようにするなどの対策も必要です。
現時点では、特別な治療法はなく、対症療法が中心になります。
結膜炎や目のかゆみには点眼薬が処方され、のどの痛みにはうがい薬や鎮痛剤が処方されます。
喉に強い痛みがあるため、食欲不振になりがちですが、脱水症状を防ぐためにも、熱いものや刺激物は避け、お茶や牛乳、イオン飲料など飲ませたり、セリーや豆腐などのどごしの良いものを食べさせてあげましょう。
とびひ
とびひは、細菌性皮膚病の一種で、皮膚にできた傷に細菌が感染することで水疱ができ、水疱をかきこわすことでその汁が体の他の部分につき、飛び火のように広がっていくことから、「とびひ」と呼ばれています。
治療は、抗生物質の飲み薬と軟膏を併用します。
汁が出る場合は、患部をガーゼや包帯で覆って治るまで治療します。
医師の指示どおり、きちんと薬を飲み、治療をしていけば、1週間程度で良くなりますが、途中で薬をやめると再発してしまうこともあるので、抗生物質は最後まできちんと飲み切りましょう。
とびひは感染力が強いので、人から人へうつってしまうので、プールは控え、お風呂も一緒に入らずシャワーなどで対応したほうがいいでしょう。
ただ、患部を清潔にすることが大切ですので、石鹸でやさしくよく洗うようにしてください。
タオルを共有するとそこからうつってしまうこともあるので、共有は控えてください。
水いぼ
感染力の強いウイルスが原因で、体中にいぼが広がります。
肌の露出の多い夏は、肌の接触で感染します。
痛みやかゆみはあまりありませんが、いぼをかきこわすことでその汁が体の他の部分につき、体中に広がっていきます。
この病気は今のところ特効薬はありません。
確実な治療法として、専用のピンセットで水いぼを取り除いていく治療法がありますが、この方法は強い痛みが伴います。
水いぼは特に治療しなくても自然に治る病気ですので、医師と相談して、治療法を選択するといいでしょう。
以上が、子供が夏にかかりやすい主な病気ですが、冬にはやるインフルエンザは、夏は心配しなくて大丈夫なのでしょうか?
インフルエンザは、毎年12月~4月ごろがシーズンとされ、11月ごろに増え始め、1月末~3月上旬にピークが来て、4月ぐらいに収束していくとされています。
インフルエンザウイルスは、低温と低湿度を好むため、冬の方が長く生存でき、感染力も高まるのですが、だからといって、夏でも全くないわけではありません。
インフルエンザというと、A型、B型を思い浮かべると思いますが、実はこれだけではなく、もっとたくさんの種類があるのです。
東南アジアでは、1年中インフルエンザが流行しています。
近年は、グローバル化により日本に訪れる外国人も多くなったこともあり、新しい型のインフルエンザウイルスが入ってきていることもありますし、ウイルスも何とか生き延びようと日々進化しているため、夏でもインフルエンザにかかることがあるのです。
症状は、夏でも冬でも変わらないのですが、夏はインフルエンザにかからないと思っている人も多いため、何の対策もしないと他の人にうつしてしまう可能性があるので、熱が38℃以上だったり、関節が痛いなどの症状が出るようでしたら、病院で検査してもらうといいでしょう。
夏に注意したい怪我は?
夏は子供たちが夏休みということで、外で遊んだり、海や山に旅行に行くことも多くなる上、開放的になるので、羽目を外してケガすることも多くなります。
山では虫に刺さされて、かゆみやかぶれ、ひどいときには熱を出したりするようなこともあります。
海では、クラゲなどに刺されたり、注意しないとおぼれたりする可能性もありますし、花火でやけどをしたりすることもあります。
その他、アスレチックなどに遊びに行けば、高いところから落ちて打撲や骨折することもありますので、病気だけではなく、ケガにも注意してください。
お盆に病気や怪我にならないためには?
お盆休みにケガや病気になってしまったら、空いている病院を探すのも大変ですし、せっかくの休みも台無しです。
やはりできるだけケガや病気にはならないようにしたいですよね。
まず病気にならないようにするには、やはり一番は手洗い、うがいが大事になってきます。
よく冬などインフルエンザが流行ってくると、手洗いやうがいを呼びかけるようになりますが、夏の病気も清潔にすることで防げますので、冬だけでなく、夏も手洗い、うがいをしっかりと習慣づけましょう。
また、夏は食欲も落ち、水分ばかりという人もいますが、それでは夏バテになってしまい、病気にかかりやすくなりますので、できるだけバランスよく、しっかり食べるようにしましょう。
また、どうしても虫が発生する時期ではありますので、屋外に出るときは必ず虫よけスプレーをするなどして、なるべく虫に刺されないようにすることも大事です。
また山のレジャーでは、普段見たことも無いような虫に遭遇して、思わず触ってしまう子供もいますが、毒がある虫もいますので、珍しいからといって素手で触らないようにしましょう。
また、虫よけはもちろん、長そでを着るなどして、できるだけ肌を隠すようにしましょう。
お盆の帰省中、お盆の旅行中で病気や怪我をしてしまったら?
帰省中にケガや病気をしてしまったら、今ではネットで近くの病院を検索できますので、まずは検索して、症状が軽いようなら家でみて、症状が重たいようなら病院に電話してみて、やっているようでしたら近くの病院に行ってみましょう。
その際、保険証が無いと、後で保険分は返ってくるとしても、最初は全額負担になってしまいますので、帰省や旅行に行く際も、自分のだけではなく、子供の保険証と医療証を持っていくようにしましょう。
まとめ
お盆休みは大人も子供も楽しみなときですが、そういうときに限って、子供は熱を出したり、張り切りすぎてケガをしてしまうことは少なからずありますし、夏特有のウイルスに感染してしまうこともあります。
保育園や幼稚園、小学校で流行ってしまうと、なかなか防ぐのは難しいですが、
- 手洗いやうがい
- 早寝早起きの規則正しい生活
- 食事をしっかりとる
など、基本的なことを守っていれば、感染リスクはかなり減らせますので大人が率先して見本を見せるようにしましょう。
また、旅行先で、ケガや病気に絶対ならないという保証はありませんので、持ち物には、
- 家族の保険証
- 虫よけスプレー
- かゆみどめ
- 頭痛薬、風邪薬、胃腸薬
などといった、いざというときに使えるものを持って出かけるようにしてください。
私自身、旅行先で全身にじんましんが出て大変なことがありました。
病院もやっていない時間でしたので、近くの薬局を探して、じんましんに効く薬を購入して塗り、寝るまではかゆみがひどくて大変でしたが、徐々に薬が効いたのか、ちゃんと夜は眠れました。
さすがに一晩で完全に治ったわけではありませんでしたが、だいぶかゆみも引いたので、2日目も普通に旅行を楽しむことができました。
それからは、そういった経験はしていませんが、やはり最低限の常備薬を持っていったほうが安心ですし、できれば事前に近くの緊急外来などを調べておくとより安心できるでしょう。
また、お盆休み期間も、個人病院はお休みのところが多いですが、大学病院や公共病院は土・日・祝日以外は普段どおりやっていますので、そちらにかかるのもいいでしょう。
ただし、やはり混みますので、その辺は覚悟して、時間をつぶせるような物を持っていくようにしてください。
緊急時でなければ、お盆休みの前か後に行くように調整したほうがいいでしょう。
できれば病気やケガにはならないよう、家族みんなで注意して、楽しいお盆休みを過ごしましょう。
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