小学生の子供たちにとって、夏休みといえばとても楽しいものです。
ですが親にとっては色々と心配事も増えますよね。
心配事の1つとして代表的なのが、夏休みの留守番!
近年は共働きの家族が増え、一人っ子の小さな子供でもお留守番することが増えています。
親としては、一人でお留守番をさせるのはとても心配です。
そこで今回は一人っ子でも安全にお留守番できるように、小学生の留守番事情についてご紹介します!
一人っ子の小学生に夏休みの留守番をさせて大丈夫?
ALSOKの調査では、小学生の子供を持つ親の74.2%が「子供一人で留守番させたことがある」と明らかになっています。
そのうち低学年では49.1%、中学年は75.9%、高学年は85.3%と学年が高くなると子供だけで留守番させる割合が高くなっています。
引用:HOME ALSOK研究所
とはいえ、いきなり小学1年生に1日留守番をさせるのは親も子供も不安に感じますよね。
なので、まずは10~20分程度の留守番を体験させてみて、徐々に時間を延ばして少しずつ慣れさせていくと親も子供も安心です。
大体3~4年生以上になると1日一人で留守番できる!という子供が多いので、実際に一人で留守番できるのか、焦らず見極めてくださいね。
一人っ子の留守番の心配事 ①テレビやYoutubeばっかりみないか?
子供一人の留守番ではテレビやYoutubeばかり見ているのではないか、と不安に思う親は多いでしょう。
テレビやYoutubeばかり見せないために親にできることは、ずばり子供にきちんと約束事を決めること!
そんなことしかないの?と思われるかもしれませんが、残念ながらテレビやYoutubeの視聴制限はなく、いくら注意しても一人で留守番している子供には好きな時に見れてしまいます。
強制的なやり方としては、スマホやタブレットを取り上げる、テレビのリモコンを隠す、など方法はありますが、家で見れないから、とお友達の家に勝手に遊びに行ってしまったり、トラブルの元になりかねません。
それならば、きちんと納得した上でのルール作りが大切になってきます。
例えば、
- 宿題は必ず終わらせること
- 次の日の学校の準備を終わらせておくこと
- 視聴時間〇時間までにすること
- その他やらなくてはいけないことを終わらせておくこと
など、子供と話し合って決めましょう。
Youtubeでは視聴履歴を見ることができるので、どんな動画を見たのかチェックすることもできます。
その日見たテレビやYoutubeの話題で談笑してみたり、その中で何か気になったことや気づいたことを話し合ってみたりするのもいいかもしれません。
その他には、子供が好きな遊びや道具を準備してあげるのもおすすめです。
テレビやYoutubeばかりでなく色々な遊び方をできるよう、工夫してみてください。
正しく利用すればテレビやYoutubeから学べることもたくさんあります。
頭ごなしに「見てはダメ!」とするのではなく、子供が一人でも安全に留守番できるように上手に利用していきたいですね。
一人っ子の留守番の心配事 ②お昼ごはんはどうする?
子供一人で1日留守番するうえで避けて通れないのがお昼ごはんの準備です。
カップラーメンや菓子パンはお手軽ですが、栄養面が心配。
少しの工夫で子供が安全にお昼ごはんを食べることができるので、試してみてくださいね。
お留守番をする子供向け おすすめお昼ごはん
その1 お弁当
子供の頃、お弁当の日があるとウキウキと楽しい気持ちになったものです。
お弁当なら、きちんと栄養面にも気を配りつつ、レンジで温めるのも簡単にできます。
またお弁当に詰めなくても、お皿に盛り付けておいたり、タッパに小分けにしておいたり、と方法はたくさんあります。
「500Wで2分レンジでチンしてね」など、メモを残しておくと一層おいしく食べることができます。
ご家庭にあった方法で試してみてくださいね!
その2 冷凍食品
お弁当の準備が難しい場合、冷凍食品に頼るのもお手軽でおすすめです。
冷凍ピラフ、冷凍パスタ、冷凍グラタンなど種類がとても豊富で火を使わずに安全に準備できるのがいいですね。
中には、おかずとご飯や麺がセットになっているものもあります。
近年の冷凍食品は家庭料理に劣らないくらいおいしいものも多いので、お手軽においしいご飯を楽しみましょう。
オーマイ 冷凍食品のよくばりプレート
いい仕事してる🍝#今日のランチ pic.twitter.com/qWznn18i2F
— おんに (@47orange) March 7, 2017
その3 おにぎり、サンドイッチ
あらかじめ親が準備しておくのもいいですが、白米やパンと具材を別々に置いておき子供が自分で好きなおにぎりやサンドイッチを作るのも楽しそうですね!
作り方をメモに残しておくと、子供でも簡単に作ることができます。
ただし、自分の好きなものしか具材を使わない可能性もあるので、苦手な食べ物は細かく刻んでおくなど工夫が必要です。
小腹が空いた時のために…
スナック菓子や菓子パン、ジュースなどばかりでなく、
- グラノーラ
- カロリーメイト
- バナナ
- ヨーグルト
- 野菜ジュース
といった、補助食品があると栄養面でも安心です。
どうしても簡単なお昼ごはんしか準備できない忙しい日には、朝ごはんや夜ご飯で栄養のバランスを調節することもできます。
親にとっても子供にとってもストレスなくお昼ごはんの準備ができればいいですね。
また、電子レンジは小さな子供でも簡単に操作できるといっても、火災や火傷の危険が全くないわけではありません。
お留守番の前に使い方を練習したり、きちんとメモを残しておいたり、安全に気を付けて電子レンジを使用してくださいね。
一人っ子の留守番の心配事 ③勝手に外に遊びにいかないか
勝手にお友達と遊びに出かけないでね、と伝えていても、突然「遊ぼう!」と誘われるとつい遊びに出かけたくなってしまいますよね?
ですが勝手におでかけしてしまうととても危険です。
遊びに出た先で、万が一事故や犯罪に巻き込まれたら…、帰宅すると子供が家にいない、毎日お友達のお家に行き過ぎて親同士のトラブルになるかも、など心配事は尽きません。
勝手なおでかけや友達と遊びに行くのを防ぐためには、親も子供も納得できるようなルール作りが大切です。
- 突然のお誘いがあった場合、後日にしてもらう。
- 「暗くなるまでに帰ってくる」といったような曖昧な言葉ではなく、「〇時までには帰ってくる」といった具体的な言葉で約束をする。
親の目がないと、ついつい羽目を外したくなってしまう子供が多いですが、なぜダメなのか、何が危険なのかを普段から真剣に話し合っておきましょう。
また、他の方法としては習い事をする、というのも有効です。
家で一人きりになる時間が減り、習い事先で大人の目があるので、「今の時間は習い事に行っているな」と親も安心できますね。
一人っ子の留守番の心配事 ④火事や、犯罪にまきこまれないか心配
子供一人で留守番中に心配なこと・危険なことは様々ありますが、親が一番心配なのは火事などの不慮の事故や犯罪に巻き込まれないか、ということではないでしょうか。
何も準備せず咄嗟にハプニングが起こると、大人でもパニックになってしまうものです。
なので、留守番の前に必ずルールを設け、真剣に話し合っておきましょう。
火事、ベランダから落下、など不慮の事故にあわないために決めておくべきこと
1.火は使わないこと
火事のもとを断つために一番なのは、当たり前ですが火を使わないこと!
お昼ごはんやおやつは電子レンジで温めることができるメニューにしましょう。
また、万が一火事になってしまった時のために、どこに逃げればいいのか、通報の仕方を書いたメモを残しておくのもいいですね。
ライターなどの危険な物も子供の手が届かない場所に片づけておきましょう。
2.ベランダには出ないこと
マンションの高層階に住んでいる場合は特に注意が必要です。
ベランダに踏み台になるようなものを置かないようにしましょう。
子供は大人が予測できないような行動を起こすことがあります。
大丈夫だろうと楽観視するのではなく、万が一に備えましょう。
また、留守番中に突然雨が降ってきたら、親を思って洗濯物を取り入れてくれる子供も多いかもしれませんが、安全が第一なのでベランダには出ないことをきちんと約束しておくといいですね。
犯罪に巻き込まれないために決めておくべきこと
1.鍵をかけること
何よりも大切なことが、しっかりと家の鍵をかけておくことです。
意外とうっかり忘れてしまうケースがあるので、家の鍵をかけることを習慣化できるよう、留守番の前から練習しておきましょう。
2.鍵はみせびらかさない、きちんとしまうこと
子供に鍵を渡すと、嬉しくなってつい頻繁に触ってしまうことが多いです。
出したりしまったりを繰り返すうちに「失くしてしまった!」なんてこともあります。
- 鍵は使う時にしか出さない
- 使ったらすぐにしまうこと
この2点は必ず守れるように話し合っておきましょう。
また、鍵を見せびらかしてしまうと、一人で留守番していると分かってしまう場合があります。
カバンのどこに鍵をしまうか、など決めておきましょう。
3.電話にでないこと
自宅に固定電話がある場合、子供が一人で留守番中に電話がかかってくることもあると思います。
固定電話は必ず留守番設定にしておき、出ないようにするのが大切です。
子供の様子を確認するために家に電話する際は、事前に「留守番電話中に流れてくる親の声を聞いて電話をとってね」と伝えておきましょう。
電話のやり取りで、子供が一人で留守番していると気づかれるケースも多いので、気を付けてくださいね。
4.インターホンがなってもでないこと
電話と同様に、絶対に出ないことを徹底しておきましょう。
小さな子供は、知らない大人だとしても鍵を開けてしまう危険性があります。
子供一人のお留守番はどこに危険が潜んでいるか分かりません。
宅急便や近所の人だとしも、インターホンには出ないように約束しておくといいですね。
上記に書いたような注意事項、約束事は口で伝えるだけでは忘れてしまう可能性もあります。
子供からよく見える位置や、電話・インターホンの傍にメモを残しておいて、子供がいつでも再確認できるようにしておきましょう。
他にも、困ったことがあれば親に連絡できるように携帯の電話番号をメモしておいてあげると子供は安心してくれますね。
また、「留守番中、電話やインターホンの音が怖い」と不安になる子供も多いです。
一言でダメ!と伝えたり、必要以上に怯えさせないように、何故ダメなのか、何が危険なのかを話し子供の不安な気持ちを少しでも取り除いてあげてくださいね。
一人っ子の留守番の心配事 ⑤寂しくて泣いたりしないか
子供から、「お留守番寂しかった」や「お仕事行かないで」と泣かれてしまったら…
辛い思いをして仕事や用事にでかける親は多いのではないでしょうか。
子供が感じる寂しさや不安を少しでも和らげるために親ができることをご紹介します。
その1 習い事に行かせて家で一人きりになる時間を減らす
生活音がしない家で一人で留守番するのはとても心細いものです。
それを少しでも和らげることができるのは、やはり人と関わること!
お友達の家に遊びに行き過ぎなのではないか、勝手に自宅にお友達をあげていないだろうか、と心配することなく親も安心できますね。
スポーツの習い事だけでなく、塾の夏期講習など、長期から短期に渡って様々な習い事があります。
子供が楽しい夏休みを過ごせるように、少しでも寂しい気持ちが和らぐように、一緒に話し合って決めてみてくださいね。
その2 民間の学童を利用する
民間の学童などで子供を預かってもらうのもおすすめです。
ですが、施設によって利用条件が異なるので、事前に問い合わせしてみてくださいね。
その3 サマーキャンプやボーイスカウトに参加する
夏休み中に開催しているキャンプに参加したり、ボーイスカウトに入団するのも楽しそうでおすすめです!
同年代の子供たちを協力し、自然の中で行う野外活動な何にも代えられない貴重な体験ができるはずです。
「みんなの学校サマーキャンプムービー!」
友達の輪が広がるきっかけにもなるので、きっとかけがえのない思い出になりますね。
その4 帰宅後はたくさん話し、ふれあいの時間を増やす
どうしても子供一人で留守番させるしかできないという場合は、帰宅後にしっかり子供と向き合う時間を作ってあげてください。
たくさん話をしたり、ギューッと抱きしめてあげたり、子供が不安がらないように大好きだよ、大切だよ、と伝えてあげてくださいね。
留守番をすることで子供が成長する?
子供一人で留守番させることは、悪いことばかりではありません。
なぜなら留守番を通して、子供は様々な成長をしてくれます。例えば、
時間配分ができるようになった
宿題や先にやらなければいけないことを終わらせてから遊べるようになった、など自ら考え時間配分をできるようになった子供が多いそうです。
親が「〇〇してね」という前に子供が率先してしてくれるのは嬉しい成長ですよね。
食事の準備、片付けが率先してできるようになった
子供のころから自ら食事の準備片付けができていると、大人になってから役立ちます。
この自主性がゆくゆくは子供のためになっていくので、重要なメリットです。
ルールを守れるようになった
ただルールだから、で終わることなく、何故ダメなのか、何が危険なのかを理解し考える訓練になります。
このように子供一人で留守番するメリットは子供の将来にとって、とても重要なものです。
子供が自主性を身に着け、今後の生活に活かしてくれると親としてもとても嬉しい成長ですね。
まとめ
小学生が一人でも安全に留守番をするためのポイントは以下の通りです。
- 鍵は必ず閉める
- 電話、インターホンに出ない
- 火を使わない
- ベランダに出ない
- きちんと守れるルール作りをする
- 困ったことがあればすぐに親に連絡する
生活音のしない家で子供一人で留守番するのは心細く寂しいものです。
ですが、ルールを守り安全に留守番をすることで子供は自主性を身に着け様々な成長を見せてくれます。
親としては心配でついつい過保護になってしまいがちですが、子供を信頼して成長を見守る姿勢も必要なのかもしれません。
子供の不安な気持ちに寄り添い安全に留守番できるように、家族で話し合ってみてくださいね。