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自由研究は雲の観察で決まり!小学生学年別のまとめ方!

青い空と雲

夏休みで思いつくことと言えば、宿題、その中でも自由研究は頭を悩ませるものです。

一番お手軽な自由研究の一つに「雲の観察」があります。

雲の観察といっても、単に雲を見て感想を書くだけではあまりに味気ないですね。

ずばり「雲の観察」をした後は、まとめ方が重要です。

まとめ方を間違えると、ただの感想文になってしまいます。

せっかく毎日観察していたのに、ただの感想文、なんて言われたらショックですよね。

友達に「へぇ~」なんて一目置かれるような、そんなまとめ方、そのポイントをご説明します。

自由研究は雲の観察で決まり!小学生におすすめ!どうやってやるの?

勉強する子供

雲の観察をお勧めする理由は二つあります。

  1. 非常に手軽にできるから
  2. 奥が深いから

では、どうやって観察するかというと、ずばり「空を眺める」ことです。

ただし、ぼーっと空を眺めているだけでは「観察」ではありません。

「観察」ですから、以下の点に注意を払う必要があります。

  1. 雲の大きさ、雲の形
  2. 方角
  3. 風向き
  4. 天気
  5. 気温

では、どうやって観察するか、大まかな手順は以下の通りになります。

観察手順

1.雲を観察する前に、以下の点を観察日記に記録します。(観察日記はスケッチブックにまとめて書いても良いですし、観察日記用のノートを準備しても良いでしょう)

  • 観察場所(例えば、「〇〇公園」「〇〇山」といった具合)
  • 観察する時間(午前〇時〇分)
  • 観察する方角(南、西など、おおまかな方角で構いません)
  • 観察する時の天気(晴れ、曇り、雨など、観察する時の実際の天気)
  • 風向き(北風、南向きの風、など観察場所での大まかな風向き)
  • 気温(観察場所での実際の気温)

※このうち、「風向き」「気温」については、記録が難しければ無理に書く必要はありません。

2.実際に雲を観察します。目視します。時間によっては日の光が目に入りますのでサングラスをしましょう。間違っても虫メガネや双眼鏡で日光を見てはいけません!

3. 観察した雲の形をスケッチブックに描きます。うまく書こうとする必要はありません。見たままの雲を自分で描けるように描いたらOKです。

観察する時間は同じ時間が望ましいですが、厳密に同じ時間にする必要はありません。

おおよその時間で、大体12時ごろ、大体3時ごろ、こうした時間で構いません。

ただし、観察する時間を記録をする際には正確な時間を書くようにしましょう。

方角、天気、風向き、気温についても同じことが言えます。

大事なことは毎日観察することになります。

あまりに正確に書こうとすると観察する前に疲れてしまいますので「おおよそこうだった」ということが書ければ大丈夫です。

風向きを観察するためには「吹き流し」が必要になります。

「吹き流し」の作り方についてご説明します。

「吹き流し」の材料

  • 木の棒ペットボトル(1メートル~1.5メートルぐらい)
  • ビニールひも

「吹き流し」の作り方

  1. 用意した木の棒の端から10センチぐらいのところにビニールひもを括り付け、テープでとめる

これだけです。

本当に簡単です。

注意点としては、ビニールひもはなるべく市販のままにしておくことです。(ぐちゃぐちゃにしない)吹き流しですので、風が吹いたときにひらひらしないと用をなしません。

家に置いておく時もビニールひもがぐちゃぐちゃにならないように気をつけましょう。

雲の観察に必用な道具は?

ノート

雲の観察に必要な道具をご紹介します。

ここでご紹介するものはあくまで参考にしてください。

無理をして値段が高いものを購入する必要はありません。

あくまでシンプルに。

スケッチブック(ノート)

観察した雲を描いておくために必須です。

これは忘れないように!

 

鉛筆(色鉛筆)

これも観察した雲を描くときに必須!「雲は白いから色鉛筆なんて必要なの?」とお思いかと思いますが、色鉛筆は雲の色が濃い時、あるいは周りの目印(家の屋根、木)などを描くときに必要です。

ただし、普通の鉛筆でもかまいません。

 

方位磁石

観察する際の方角を調べるのに必要です。

 

サングラス

雲を観察する時に時間帯によっては直射日光を見てしまうかもしれません。

そんな時はサングラスをかけて見るようにしましょう。

 

温度計

温度計といっても体温計では気温は測れませんよね。

そんな時には気温を測ることができる温度計が必要です。

湿度も一緒に測れるものをお勧めします。

 

時計

いつ観察したか時間を見るときに必要です。

わざわざ買わなくてもお家にある時計でいいですよ。

 

雲の本

観察している時、ふと「あの雲って何て雲だろう?」なんて思うことがあるかもしれません。

そんな時のために雲について解説している本があると便利です。

 

これだけあれば十分ですが、何やら雲測定器らしきものがありますので一応ご紹介します。

雲量観察ドーム

必須アイテムではありませんが、これを使って観察すると何だか本格的に調査しているみたいでかっこいいですね。

 

ご参考にしてみてください。(あくまで基本は「ありもので済ます」です。)

雲の観察のポイントは?いつ・どこで観察をする?

虫眼鏡で見る女の子

雲を観察する時に、ポイントとするべきこととして「いつ」「どこで」観察するのかを考える必要があります。

原則として、同じ場所、同じ時間帯に観察する必要があります。

少し難しい言葉で「定点観測」と言います。

何かを比較する場合に、基準が違うと比較することができません。

そのために条件を同じにしてあげる必要があります。

これは雲の観察に限らず、他のことをする上でも重要になってきます。

では、具体的に雲を観察するのに最適な時間と場所をご説明します。

ついでに、方角、期間についてもご説明します。

観察時間

決まった時間帯は特にありません。

朝でも昼でも晩でも観察が続けてできる時間帯を選びましょう。

1回の観察時間ですが、30分から1時間ぐらい観察できれば良いです。

もちろん長い時間観察できれば良いですが、そんなに時間は取れませんよね。

観察場所

できれば空が見渡せるような開けた場所、公園、高いビルの屋上などが望ましいです。

そういった場所がなければ、低い場所でも自分が見たい方角の空が見える場所で良いです。

その際、何か目印になるようなものがあると同じ位置を観察できます。

方角

方角は西を見ると良いでしょう。

理由は天気は西から変わることが多いからです。

それだけ、特徴のある雲が出やすいと言えます。

期間

本当は1か月ぐらいじっくり時間をかけるのが一番良いですが、中には夏休みもあともう少しで時間が無い人もいるかもしれません。

その場合は、1週間程度、同じ時間帯に雲を観察する方法もあります。

これを3~4回繰り返すと、1日の中で雲がどのように変化していったか記録することができます。

余裕をもって2週間から1か月程度観察する場合は、朝、昼、晩の1日3回、その時発生している雲を観察し、どのような変化があるのか記録しましょう。

観察する時の条件

観察する対象は雲に決まっていますが、観察する時比較する条件として二つ挙げることができます。

  1. 時間が経過した時、雲がどう変化したか
  2. 天気が変わる前後で、雲がどう変化したか

「時間が経過した時、雲がどう変化したか」とは、同じ天気の時、30分ないしは1時間経ったら雲はどうなっているか、という観察です。

「天気が変わる前後で雲がどう変化したか」というのは、例えば、雨が降る前の雲と雨が止んだ後の雲とでどう変化したか、という観察です。

天気の移り変わりを正確に捉えるのは難しいため、前者の方が観察はしやすいです。

もし、天気と雲の関係を研究のテーマにしたいのであれば、後者の方がより学術的な研究になります。

どちらをテーマにするか、事前に考えておく必要があります。

入道雲

時間帯によってはこんなにダイナミックな入道雲が見れたりします

小学生の学年別!雲の観察のまとめ方 低学年編(1年生・2年生)

小学校低学年の場合、まず何より大事なことは「興味を持って取り組んでいるか」です。

興味があるからこそ、自分から進んで取り組み、わからないことは調べようとします。

興味が無ければ長続きしませんし、自分でやっていこうという主体性が育まれません。

そういった意味では難しいことに取り組むよりは雲の観察といった自然観察系の自由研究の方が取り組みやすいと言えます。

まとめをする際にはお父さんの力が必要不可欠となりますが、あくまで本人がこうしたい、とうことを尊重し、お父さんはアドバイス、整理に徹するべきです。

例えば、

  1. 観察日記をつけるときは場所、時間、方角は同じ順序で書いた方が見やすいよ
  2. 雲の絵と見た時に思ったことを分けて書いてみよう
  3. 晴れた日はどんな雲が見えたっけ?曇りの日は風が強かったっけ?

など、アドバイスすることに徹しましょう。

基本的に本人に任せることが一番なのですが「自分が思ったこと」(感想)と「観察したこと」(事実)が一緒になってしまいがちです。

うまく説明してあげましょう。(例にて挙げている「雲の絵と見た時に思ったことを分けて書いてみよう」といったことが一つの方法です。)

小学生の学年別!雲の観察のまとめ方 中学年編(3年生・4年生)

小学校低学年に比べると少し研究っぽくなってきますが「自主性に任せること」、これは大原則です。

その上で、うまいまとめ方としては「構成を考えてみる」という点になります。

例えば、

  1. 研究テーマ
  2. 研究をした理由
  3. 研究方法、研究内容(いつ、どこで、どのように観察したのか)
  4. 研究結果(晴れの日はこんな傾向があった、曇りの日の特徴はこうだった)
  5. 感想(良かった点、悪かった点、今後こうしていきたい)

こうした点を意識してまとめると説明もしやすくなりますし、まとめる力、構成を考える力を養うことができます。

小学生の学年別!雲の観察のまとめ方 高学年編(5年生・6年生)

小学校高学年ともなると理科の授業で教わることも多くなり、よりアカデミックな発表となります。

難しいことを調査する必要はありませんが(もちろん本人が興味があればそこまでしても良いでしょう)、理科で習ったことと結び付けていくと友達からも一目置かれます。

なにより本人にとって理科を勉強するモチベーションも上がっていきます。

例えば、小学校5年生では「天気の変化」が学習項目の一つとなっています。

実際に観察することで「教科書の通りだった」「教科書と違っていた」といったことを結果として発表できます。

加えて、自分で天気予報をしてみるのも良いでしょう。

ある程度記録をためてくると、

  • 「晴れた日の前日はこんな雲だった」
  • 「雨が降りそうな時はこんな形をしていた」

といった傾向が出てきます。

その傾向から自分なりに天気を予想してみるのです。

こうすることでより研究らしくなりますし、何より当たり、はずれが出てくるので観察自体が面白くなってきます。

先ほど観察する時のポイントとしてお伝えした「観察する時の条件(何の違いを見るか)」を考察に加えるのも良いです。

こうすると、理科の教科書に載っていることと比較することができます。

さらに一歩進んで、「教科書と違っている原因を調べてみた」といった切り口で、気候の違い、場所の違い、過去の同時期の天気から見る傾向、など話が発展してくれば、もはや雲の観察だけではないすばらしい研究となること間違いなしです。

観察の自由研究、親はどこまで手伝うべき?

勉強するこども

先ほどもご説明した通り重要な点は、本人が主体的、自主的に自由研究を行うかどうかです。

自由研究の意味もまさにそこにあると言えます。

では、親としてどこまで関わるべきなのでしょうか?

本人がやる気を持って取り組むためにはどのようにしたら良いのでしょうか?

ここで例を挙げてご紹介しましょう。

子供にかけてあげるべき言葉の例

  • 「自由研究進んでいる?楽しみだね」
  • 「自由研究見せてね。お話も聞きたいなあ」
  • 「雲の絵よく描けてるね。特徴がわかるよ。」

子供にかけてあげてはいけない言葉の例

  • 「自由研究やってるの?やらなきゃ後で困るじゃないの」
  • 「早く行ってきなさい。日が暮れちゃうよ」
  • 「あんたのことだから心配なのよ」

かけてあげるべき言葉とかけてあげてはいけない言葉には決定的な違いがありますね。

そうです、かけてあげてはいけない言葉にはすべて「心配」の意味が込められているのです。

親としては子供がかわいいがあまりについついこうした言葉を投げかけてしまいがちです。

しかし、子供にとっては

「自分は信用されていないんだ。だから心配ばかりするんだ」

否定的な感情が芽生えてきてしまいます。

これでは、主体的、自主的にやろう、という気は起きませんよね。

親がどこまで手伝うのか、これも同じことが言えます。

あくまで主人公は子供です。

わからなくて困った時にアドバイスをする、整理してあげることに徹しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

雲の観察は手軽にできます。

まずは取り組んでみることが大切です。

 

雲の観察のまとめ!

  1. 雲を観察する時には、「場所」「時間」「方角」「天気」なども記録に残そう!
  2. 観察する時には「スケッチブック」や「鉛筆」の他にも方位磁石、時計、温度計なども忘れずに持っていこう!
  3. 観察する時間、場所はずばり「いつでもいい!でも同じ時間」「見晴らしの良い場所」
  4. 低学年、中学年、高学年で研究の内容が違ってくるので、意識してまとめよう!その時、お父さん、お母さんはアドバイスすることに徹しよう!
  5. 自由研究の基本は「自主性」「主体性」子供が自分から進んで取り組めるように褒めてあげよう!心配はいりません!

雲の研究は手軽ではありますが、調べていくと奥が深いものです。

自分から進んでやろう、という気持ちは自主性を育てることになりますし、「なぜ?」をさらに調べていくことが探求心を育むことになります。

たかが「雲の観察」、されど「雲の観察」子供の目が輝いているような、そんな研究のお手伝いができるようにお父さん、お母さんも協力していきましょう!

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